ネイチャーショップKYOEI東京店 星ブログ

新製品情報はもちろん、機材のテクニカルガイドや、webショップには掲載できないブログだけの限定情報など、裏表織り交ぜてぶっちゃけます!

しし座トリプレット銀河で春を感じる🌸

「しし座トリプレット銀河」 約3,500万光年の距離にある小さな銀河群

左がNGC3628、右上がメシエ65、右下がメシエ66。筆者が個人的に好きなのは左の銀河で、通称ハンバーガー銀河🍔と呼ばれています。これを見ているとコーラが飲みたくなりませんか! この写真は星仲間Sさんが撮影して送ってくれました。

 

撮影情報:

撮影日時(2024年3月10日 22時30分0秒 ) 総露出時間 (200分)

撮影方法(ゲイン100  L 300秒×15枚 R300秒×7枚 G300秒×10枚 B各300秒×8枚)

撮影地(八女市星野村

撮影機材(望遠鏡:ビクセン R200SS カメラ:ZWO社 533MM-PRO コレクタPH)

撮影制御(ZWO社ASIAIR Plus) 焦点距離(760mm)

画像処理(pixinsight blurxterminator)

 

撮影秘話:

撮影時は無風で順調でした。ただし途中で子午線越えとなり、逆さまの構図でぴったり合わせるのに苦労しました。トリミングなどもして、画像をきれいに合わせることができました。フラット撮影を忘れてて後で撮るときにカメラを滑らせて落としてしまい、すぐに動作確認しましたが、異常はなかったので安堵しました。暗闇での作業はくれぐれも気を付けないといけないと思い知らされました。

 *筆者も暗闇でiPadを地面に落としたことが以前ありました(笑)

楽しかった電視観望講座リポート🌟

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桜🌸の花に囲まれた京都産業大学さんの立派な天文台施設で、「たのしい電視観望」講座を開催しました。当日は中学生や大学生を含めたたくさんの受講生の方々が参加してくれました。ありがとうございました。


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当日は座学と実戦の2部構成のコンテンツ。夕方からは天文台前広場にて皆さまの愛機を設置展開していただき、リアルなご質問や疑問に対応いたしました。


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その結果、皆さま思い思いの天体を思い思いに撮影して思い思いに楽しんでおられるという、一方通行ではなくてインタラクティブな新しいスタイルの電視観望会講座ができたと思います。受講生の方からも「楽しいし面白い!」とお声をいただきました。


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また受講生の皆さま間で、それぞれ今までの電視観望の経験を踏まえて情報交換をされていました。受講生の皆さまそして大学スタッフの皆さま、サポートどうもありがとうございました😊

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国内私立大学最大口径1.3mの荒木望遠鏡が格納されているドーム。講座途中のエクスカーションで皆さまに見学していただきました🔭


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このメシエ82銀河の写真は、口径0.05mのSeestar S50スマート望遠鏡で撮影しました。たった18分の露出時間でも銀河の色彩や姿が観望できるのは楽しいですね!

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たのしい電視観望講座を開催いたします!

詳細なご案内&お申込みはこちらから

https://www.kyoto-su.ac.jp/observatory/

 

〇2024年4月13日(土曜日)16時から 

京都産業大学 神山天文台にて KYOEI東京店のスタッフが丁寧に対応致します。

〇デジタルの力を使って月や惑星、星雲星団を楽しむ「電視観望」。初めての電視観望を体験してみませんか?

〇電視観望システムおよびスマート望遠鏡SeestarS50の実機を使ってご説明いたします。

 

 

リアル電視観望講座を開催しました!

今回の講座も白熱した時間が夜中まで流れました。

山梨県八ヶ岳山麓にある、いつものペンションスターパーティーさんでリアル電視観望講座を開催しました。夕方からは座学講座、そして夕食後は屋外にて実践講座をじっくりと行いました。受講者の皆さんのそれぞれの撮影システムを使って、パーソナルなご質問にお答えしたり疑問点を解消していくことで、着実に電視観望の満足度をアップしていただけたと思います。

スモールサイズの電視観望システムでも感動の天体写真が撮れる! タブレットで望遠鏡や撮影のコントロールが見慣れた光景に。(鏡筒:FF65-APO 架台:AM3赤道儀)

受講者さまからの講座後アンケート:

・素晴らしい体験でした。実際にやってみると「実は分かっていない」ことが理解できてよかった。

・正確なピントの追い込みとオートガイドにより、よりシャープな写真になることが実感できた。

SeestarS50は操作が簡単。初めての方でもこのように系外銀河を撮影。

スマート天体望遠鏡SeestarS50もリアル電視観望講座に持ち込んで、受講者さんに春の系外銀河をお手軽撮影していただきました。

スマホにアプリをインストール→SeestarS50とWiFi接続→ソンブレロ銀河を天体リストから選択して自動導入→スマホ画面に銀河の姿が浮かび上がる→歓声が上がる!!

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2歳の子どもがSeestarS50で星空観望☆彡

さすが、デジタルネイティブ。新しい星空観望スタイルですね!

知人のRさんからかわいいお写真を預かりました。スマート望遠鏡SeestarS50って、小さなお子さんにも大活躍。筆者のオジサン世代からは大きく時代が変わりました(笑)

 

知人Rさんコメント:

2歳の子どもと自宅でSeestarを使って月を見たときの写真です。
Seestarは外に設置して、室内で子どもと電視観望ができるのでとても助かります、、!
(子どもと外で見るとなると、「寒くて風邪ひいたら、、」とか「暗くて危ないかな、、」とか色々気にしちゃいますよね)

簡単に撮影ができるので、子どもが自分でシャッターを押して楽しんでいます!
Seestarをきっかけに月に興味を持ったようで、昼間のお散歩の時も高く昇る月を見つけて「あ!つきー!」と言っています(^^)

オリオン大星雲も、撮影開始後すぐにガスが浮かび上がるので子どもも画面を見て大喜びです!

これからの季節、あたたかくなったら旅行にも持ち出して一緒に楽しみたいなと思っています(*^^*)

Rさんは筆者と同じ街に在住。同じこんな夜空を眺めているのでは!(筆者の写真)

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「リアル電視観望講座」を開催します!

「リアル電視観望講座」を開催します!

受付は終了いたしました。

受付はこちらへ。ペンションスターパーティー:Tel 0551-38-1611

日時:2024年3月30日(土曜日)~31日(日曜日)

場所:ペンション スターパーティ  (無料駐車場有)

   山梨県北杜市大泉町西井出8240-1263   TEL 0551-38-1611
参加費:税込14,800円(宿泊代(一泊朝食付き)込み)(一人部屋+3,000円)

        夕食および夜食は各自ご用意ください

募集人数:5名さま+若干名(最少催行人数:3名)

講師:KYOEIスタッフ 村上将之(星のソムリエ)+アシスタント

講座内容:電視観望/撮影に興味があってこれから始めたい方または始めたけれどもよくわからない方を対象に、デジタル機器を駆使した撮影プロセスの全体にわたるわかりやすい実践講座です。+αで最新Seestarでの撮影や簡単画像処理講座も開催予定です。

その他:必ず防寒着をお持ちください。 *参加者の機材持込歓迎!

 

スケジュール(予定) 現地集合解散

〇15:00~     チェックイン    

〇16:00~17:00 電視観望レクチャー

〇17:00~18:00 実践Ⅰ(雨天曇天時は室内にて)

          ・ダーク、フラット、バイアスフレーム撮影

〇18:00~20:00 夕食タイム 休憩

〇20:00~22:00 実践Ⅱ(雨天曇天時は室内にて)

          ・極軸合わせ(CMOSカメラで簡単正確な調整方法)

          ・電動フォーカサー(高精度オートフォーカス)

          ・オートガイド(キャリブレーションとは)

          ・プレートソルビング(最新天体自動導入を体感する)

          ・ライブスタック撮影(ダーク/フラット/バイアス同時処理)

          ・フィルタワーク

          ・簡単画像処理

〇22:00~23:00 Q&A

〇23:00~    自由時間

〇翌8:00      朝食タイム

〇翌  ~10:00 チェックアウト

 

設備:大型プロジェクター 大型モニター 電視観望/撮影システム

   ASIAIR(WiFi制御) 電動フォーカサー AM3赤道儀 FF65-APO鏡筒

   スマート望遠鏡SeestarS50 オートガイダー iPad  MacBookAir

 

晴れたらペンションの庭で皆様の実機を使ってリアル電視観望講座!

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新製品ASI715MC(CMOSカメラ)って凄いかも!

M101系外銀河 おおぐま座に位置する回転花火銀河 2,200万光年
鏡筒:Takahashi FSQ-85ED + ReducerQB0.73x F3.9 f330mm
 露出:100分(300秒 × 20枚) / フィルタ:ZWO IR/UV Cut

鳥取県の星仲間(F都氏)が、目から鱗の天体写真3枚を送ってくれました。一目見た瞬間からその解像度の凄さに感動しました。いずれの写真も新製品ZWO社ASI715MCの非冷却CMOSカメラで撮影されています。このカメラは1ピクセルサイズが1.45μmの極小サイズなので、短焦点鏡筒でも使い方によってはこんなに楽しめることが分かりました!

M82系外銀河 葉巻銀河 おおぐま座 1,200万光年
鏡筒:Takahashi ε-130D F3.3 f430mm
 露出1:130分(300秒 × 26枚) / フィルタ: ZWO  IR/UV Cut
 露出2:125分(300秒 × 25枚) / フィルタ: IDAS HEUIB-II
 露出総合計: 255分(300秒 × 51枚)

共通データ:

 カメラ:ZWO ASI715MC / Gain35 / テザリング処理
 画像処理 : PixInsight(BXT,SPCC他)

 

星仲間コメント:

昨年の秋にZWOから新しい惑星撮影用カメラASI715MCが発売されました。これまでの惑星撮影用カメラは200〜400万画素程度。しかしASI715MCは5.6×3.2mmのセンササイズで840万画素あります。ピクセルサイズ1.45μmの極小ピクセルです。

この小さなセンサと解像度があれば短焦点の光学系でも、長焦点で撮影したような写真が撮れるのではと思い早速チャレンジ。屋外での撮影しかできない人たちにとって、長焦点の大きな光学系の運搬や設置は非常にやっかいです。小さな光学系で、小さい天体を撮影できることは、撮影対象も増えるしメリットが大きいです。もちろん大口径の光学系には分解能は及びませんが、極小ピクセルサイズと最新の画像処理で、そこそこの絵に仕上がりました。
M82はフィルタを変え、2日間にわたって総露出4時間の撮影をしています。

狭視野カメラのメリット
・周辺減光の影響がないのでフラットフレーム必要なし
・収差の影響もなし
・背景ムラもほとんどない

極小ピクセルのデメリット
ピクセルあたりの受光面積が小さいので暗い

M51 子持ち銀河 りょうけん座 2,300万光年
鏡筒:Takahashi ε-130D F3.3 f430mm
 露出:75分(300秒 × 15枚) / フィルタ:ZWO IR/UV Cut 

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