QHYCCD
ハッブル宇宙望遠鏡が撮影したような惑星写真や淡くて暗い星雲や星団の写真を小型望遠鏡システムでも撮影できるカメラとして、再びPCカメラがブームになっています。
1か月をかけて、人気のPCカメラ「QHYCCD」について、パソコンユーザーや天文初心者を対象に分かりやすく紹介していきます。
< QHYCCDのコンテンツメニュー(予定)>
- イントロダクション、概要
- 使い方-PoleMaster
- 使い方-オートガイドモデル(QHY5LⅡ)
- 使い方-撮影モデル(QHYⅢシリーズ、冷却タイプ)
CCDカメラ今昔物語
かつては冷却CCDカメラ、いまはPCカメラと呼ばれている天体撮影に特化されたカメラは、この20年余りで大きく変化を遂げてきました。ある意味、革命が起きたと言ってもいいのではないでしょうか。それはカメラの心臓部である「CCD/CMOSチップ」が飛躍的な進化をしてきたからです。
ここではまず、それぞれの時代の代表的な機種でスペックを比べてみましょう。
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画素数 |
ピクセルサイズ |
データ転送方式 |
データ転送速度
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価格 |
約20年前 |
160万画素 |
9μm×9μm |
双方向パラレル |
最大4Mbps |
100万円 |
現在 |
210万画素 |
2.9μm×2.9μm |
USB3.0 |
最大5000Mbps |
5万円
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*現在はほとんどの機種がオートガイド機能も標準装備
何故いまPCカメラなのか?
・お手軽さ(小型、軽量、省電力)
・お気軽さ(価格:例えるとスマホと同じで2~3年で買い替える感覚)
・高性能化(小さい画素で高解像度、低ノイズ、超高速転送、超高感度(裏面照射))
・汎用性(ハードウェアとソフトウェアを別会社で製作)
→ つまり20年前と比較して現在の機種は、“性能は超高性能”、“価格は1/20”
皆さまの中には、PCカメラっていまいちよく分からない、なんとなく取っ付きにくいと感じていらっしゃる方もおられると思います。その場合、PCカメラはパソコンの外部周辺機器であると捉えていただければ理解しやすくなるのではないでしょうか!つまりプリンターや外部ハードディスクと同じ位置づけです。
筆者の経験からすると、パソコンを使っている人はPCカメラも簡単に使いこなせると思います。
さあ、PCカメラで高解像度なデジタル天体撮影にトライしてみませんか!