ネイチャーショップKYOEI東京店 星ブログ

新製品情報はもちろん、機材のテクニカルガイドや、webショップには掲載できないブログだけの限定情報など、裏表織り交ぜてぶっちゃけます!

曇りの中でのファーストライト…ASI294MCで電視観望!

もう、ムハッという感じです。ASI294MCすごすぎです。電視の画面の中で神々しいくらいの星がちりばめられています。

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オリオン座の三つ星付近です。画面は何の加工もしていません。 露光時間800ms、ゲイン450で、スタックも何もしていません。 iPhoneでPCの画面をそのままとっただけです

今日もずっと雪で天気が悪かったのですが、夜に外に出て見ると雲が少し切れているところがあったので、駄目もとと思いながらASI294MCを出しました。

カメラ側はZWO製のCanonアダプターを付けて、レンズはNIKKOR-S 50mm F1.4のオールドレンズにCanonアダプターを付けてです。二つをくっつけて、簡単に三脚の自由雲台に乗せてのマニュアル導入です。中くらいの星座がちょうど入るくらいの画角なので、かなり広角で、手で合わせるので十分です。

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雲の切れ間といっても、けっこう霞んでいるので、目ではほとんど星なんて見えないです。たまに明るいプロキオンが見えるくらいで、リゲルもベテルギウスもほとんど見えません。とにかく動画を見てください。

ものすごい高感度のためにまるで昼間みたいに見えますが、れっきとした夜の映像です。場所は自宅の庭。露光時間は400ms、ゲインは500。ASI294MCの最大ゲインは570なのですが、それに近いゲイン500でもノイズがこれまで使ってきたカメラよりも圧倒的に少ないです。アップロードのために解像度を1024x698に落としていますが、もとは4144x2822の超高解像度映像です。

何本か撮影したうちの一つですが、間も無く雲が多くなってきて撤収しました。とにかくASI294MCですが、凄いポテンシャルかと思います。早く晴れたににじっくり見たいです。

(このコンテンツは、ほしぞloveログのSamさんに許可を得てアップしています)

オリオン座を横切るふたご座流星群!

八ヶ岳の同じペンションでふたご座流星群を撮影されていた流星屋さんから画像をお預かりしたのでアップいたします。

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流星屋さんコメント:12月14/15日のふたご座流星群で流星狙いの3時間連続撮影を実施しました。 3時間弱で10000コマ超撮影しましたが、まだ2割しかチェックが済んでいません。その中で見栄えの良い(笑)ふたご座流星群の写真を送ります。

筆者はこの流星をちょうど眼視で見ていました。息をのむほど美しく綺麗な流星で、オリオン座を見事に横切った時には思わず声を上げて感動していました!

ふたご座流星群撮っちゃいました!

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昨晩、八ヶ岳山麓にあるペンションスターパーティーにて、ふたご座流星群を新製品の「SLIK ECH-630電動雲台」を使って撮影してみました。ご覧のようにもこもこの雲間からですが、綺麗な流星を捕らえることが出来ました!

・2017年12月14日 23時57分 ・Nikon14-24 f2.8G ・露出15秒 ・ISO1600

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赤道儀モードで簡単セッティングして、マイナス8度の寒空の下、乾電池4本でしっかり一晩中稼働してくれました。人間の方が厳しい耐寒訓練をしているようでした。

小さくてとても扱いやすい電動雲台なので、お手軽な星景撮影やタイムラプス撮影に活躍しそうです!

最新ZWO社ASI294MC-Proカメラ + 電視観望!

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先日、協栄産業大原天文台(大阪府能勢町)でお手軽快適な電視観望を楽しんで来ました。KYOEIマウナケアドーム4m内には口径30㎝のリッチークレチアン望遠鏡。それに最新の冷却タイプCMOSカメラを接続して、M42(オリオン大星雲)を試写しました。

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この日は薄~い雲が少し掛かっていて最良の星空状態ではありませんでしたが、それでも淡いガスの広がりがここまで写ってくれました。

・カメラ:ZWO社 ASI294MC-Pro (冷却モデル、サイズ:フォーサーズ、カラー)

・撮像:SharpCap(LiveStack撮影)露出12秒×25枚=300秒 ・冷却:-19.8度

・画像処理:StellaImage7 ダークフレーム減算無し

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もともとリードアウトノイズが少ないCMOSチップをさらに冷却することでノイズが劇的に低減することと、飽和電荷容量が大きいCMOSカメラなので、ダイナミックレンジが広がって、星雲の淡い構造まで綺麗に映し出すことができたのかも知れません!

StellaShot + E-ZEUSⅡで構築した天体撮像システム望遠鏡とスライディングルーフ

鳥取県の天文ファンのお客さま宅へ素晴らしい個人天文台の設置および動作環境設定に伺いました。KYOEI製スライディングルーフの中には、一台のPCにて赤道儀やデジタル一眼レフカメラそしてオートガイダーをコントロールできるデジタル天体撮像システム望遠鏡が完成しました。

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〇スライディングルーフ

KYOEI製SR-2030DXスマホリモート開閉式電動ルーフ Wifi経由) ・雨滴センサー

・室内監視モニター(スマホ制御 Wifi経由

〇撮像システム

・中央光学HG25赤道儀 + E-ZEUSⅡ + QHY5LⅡ-Mオートガイダー + Nikon D810A

このシステムではASCOMをインフラにして、アストロアーツ製StellaShotからすべてのコントロールを行えるようにしました。

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オーナーさんは将来的には書斎から天体撮像を楽しみたいそうです! こうなると夢のような秘密基地と言っても過言ではないですよね(笑)

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電視観望+撮影してみました!

月齢11のお月さまがまだ高度25度で煌々と輝いている夜空の埼玉県飯能市で、CMOSカメラを使用して電視観望しながらM1(かに星雲)をテスト撮影してみました。

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かに星雲:おうし座にある超新星残骸で、地球からの距離7000光年

CMOSカメラ:ZWO社 ASI224MCIR/UVカットフィルタ チップ温度:12.5度

Gain:300 露出:5秒×200枚LiveStack 画像処理:StellaImage8

望遠鏡:口径70mm 焦点距離400mm 赤道儀:iOptron CEM25

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月明かりがあっても、ノイズリダクション処理(ダークノイズ減算や冷却など)を一切施していなくても、口径70mmの小さな望遠鏡でかに星雲のフィラメント構造がこれだけ写ってくれたので驚きました。ひとつ失敗したのはGain値を300で撮影してしまったのでバックグランドがノイズ交じりになってしまいました。その後いろいろテストしてみると、Gain値が200~250までだとかなりノイズが減ることが分かりました!

満天の星空を期待して。。。(-_-)

山梨県の八ヶ岳にあるペンションスターパーティーで電視観望してみようと思い立ち行って来ました。

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ご覧のように紅葉🍁は見事でしたが、あいにくの台風接近により星空を堪能することはできませんでした(-_-)

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そこで夕食後は、ペンションオーナーからの素晴らしい星空解説を一緒に行った星仲間と室内で聴かせていただきました。筆者も最新CMOSカメラによる天体撮影についてトークしました。露出時間やスタック処理の方法について関心が寄せられました!

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