ネイチャーショップKYOEI東京店 星ブログ

新製品情報はもちろん、機材のテクニカルガイドや、webショップには掲載できないブログだけの限定情報など、裏表織り交ぜてぶっちゃけます!

国立天文台で電視観望やっちゃいました!

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10月27日(土)に東京三鷹にある国立天文台で開催された「星と宇宙の日2018」にKYOEIブースを出店しました。多くの皆さまに電視観望を生体験していただき感謝しています。ありがとうございました!

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薄暮が残り薄~い雲が掛かっていて露がすこーし降りてきた環境下でしたが、KYOEIブース前で電視観望にトライしてみました。

望遠鏡システムは、Vixen FL55SS + iOptron CEM25赤道儀 + ZWO ASI294MC-Pro(冷却忘れました) + ASIAIRスマホで撮影までのすべてのコントロールを行って、30秒露出プレビューで得られたM27(こぎつね座アレイ状星雲)が上の写真です。

このスマホ画面を見ていただいた観客の皆さまからは、「星雲の色までどーして見えるんですか?」、「薄い雲が掛かっているのに星がたくさん見えるのはなぜ?」、「撮影対象天体を小さな写野内に一発で導入補正できるASIAIRのPlate Solving機能は凄い!」などなどと新しい反響をいただきました。嬉しかったです。

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午後7時でイベント終了タイムを迎えるので、こんどは急いでASI385MC + SharpCapのライブスタック機能を使った電視観望に切り替えて、PC画面に写った生の画像を皆さまに楽しんでいただきました。

この時刻になると雲が濃くなり始めて、星雲の姿を見やすく調整するのが大変でしたが、それでも口径55mmの小さな望遠鏡でここまで見えてくるのは驚きでした!

凄いぜ「ASIAIR」!... vol.1

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M33(さんかく座系外銀河)…直径6万光年 距離300万光年

ZWO社製ASIAIRを使ってスマホで制御しながらM33を撮影してきました。

9月に日本へ初上陸した新製品のASIAIRは、一言で表現すると「天体撮影統合デバイス」になると思います。スマホからWifi電波を通じて天体望遠鏡撮影システムをコントロールしながら快適に天体写真を撮影できる優れものです。

撮影情報:

露出:3分×7枚コンポジット ゲイン値:100 冷却温度:-20℃ StellaImage7画像処理

鏡筒(Vixen FL55SS + フラットナーHD)+ 赤道儀iOptron CEM25)+ 冷却CMOSカメラ(ZWO ASI294MC-Pro) + IRカットフィルター + オートガイド(ZWO ASI174MM Mini + 30F4 MiniScope)+ ZWO ASIAIR

撮影地:群馬県妙義山 撮影日時:2018年10月20日 3時40分

 

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ASIAIR撮影手順:

1.天体導入 ➡ 2.ピント調整 ➡ 3.Plate Solving ➡ 4.オートガイド ➡ 5.撮影

 

1.天体導入はZWO社が推奨しているSkySafariをスマホにインストールして操作しました。この天文アプリは3.Plate Solvingを実行する際にも活用します。なおこの段階では、撮影したい対象天体が写野の中に導入されていないままでもOKです。

 

2.ピント調整を行うために、ASIAIRでフォーカスモードを選択して、露出2秒+ゲイン値240+ビニング4くらいで連続撮影しながら、ピント調整を行います。このとき領域ズーム機能を使うと、写っている恒星像のピントのピーク波形と恒星の直径値が表示されるので、短時間で簡単にピント調整することが出来ます。

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フォーカスモードで連続撮影中のスマホ画面のスクリーンショット

続きは近日中にアップいたします。

特に、3.Plate Solving(天体位置解析機能)はASIAIRの肝になる素晴らしい機能です。この機能の恩恵はとても大きくて、天体撮影がきっと楽しくなると思います!



ZWO社「ASIAIR」日本語マニュアル完成しました!

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お待たせしました。ZWO社製ASIAIRの日本語マニュアルが完成しました。ASIAIRに同梱していますので、最初にご一読いただければ基本的な操作方法が分かると思います。記述内容も単なる英文和訳ではなくて、筆者が実際に撮影した体験に基づいてアレンジして作成しました。

なお表紙のスマホ画面に写っているM33(さんかく座銀河)も、先日撮影した画像です。

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ASIAIRを活用して、たくさんの方が楽しく快適に天体写真を撮像していただけたらなぁという気持ちで日本語マニュアルのコンテンツを構成しました。

「アンドロメダ銀河」…冷却CMOSカメラ+13cmF5反射+ライブスタック

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APS-Cサイズ搭載のCMOSチップカメラだと焦点距離650mmでもM31がばっちり!

「今回は自宅の近所で、仕事が終わってからいつもながらのノータッチガイドでのライブスタック撮影(SharpCap)でした。忙しい毎日でも手軽に撮影できるのは、本当にストレス解消になって楽しいです。」とは、撮影者の山形県S﨑さま。

 

撮影情報:

Skywatcher BKP130(焦点距離650mm)反射望遠鏡+EQ5goto赤道儀

QHY168C(冷却CMOSカメラ) Gain100 センサー温度-20℃ 露出20秒×130フレームをライブスタック StellaImage7+Canon DPPで画像処理

2018年10月3日 山形県尾花沢市街地

 

撮影者コメント:

内陸の盆地は日中晴れると、夜冷えて濃霧が発生することが良くあります。この夜も130枚あたりから濃霧が発生して、SharpCapがスタックしなくなり無念の途中終了。次回は標高の高いところで2時間以上粘ってみたいです!

速報2…「星と自然のフェスタ」

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2日目は日中は晴れ間が広がりイベントの各ブースにもたくさんのお客さまが。星のお話しや新製品の情報交換などが活発に行われました。KYOEIブースでは、ZWO社ASIAIRのデモンストレーションをスマホでご紹介しました(^^) wifi制御の快適さに皆さま感動されていました。

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会場では大規模な抽選会が行われ、いっぱいお土産が振舞われていました(^^)

速報…「星と自然のフェスタ」

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標高1400mの星まつり会場は雲が多くて寒いものの、KYOEIブースは熱心なお客さまのおかげで熱気とは言わないまでもホットな空気に包まれています。

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話題はやっぱりCMOSカメラやRevolution Imagerを使った電視観望!ブースに来られた方々にそれらの使い方やデモンストレーション、そして実際に撮影したムービーを見てもらっています😊  新しいトレンドですね〜(^^)

 

会場:長野県 小海リエックスホテル前広場