ネイチャーショップKYOEI東京店 星ブログ

新製品情報はもちろん、機材のテクニカルガイドや、webショップには掲載できないブログだけの限定情報など、裏表織り交ぜてぶっちゃけます!

EM11+TEMMA3赤道儀を電視観望で遊びました vol.2

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1分×60枚ライブスタックFits画像をStellaImage→Photoshop→DeNoise処理

大光害地の神奈川県川崎市で撮影した生画像のFitsデータをちょこっと画像処理したバラ星雲です。下写真は筆者が撮影している様子を友人が撮影してくれたものです。これだけ明るい街中でも綺麗なバラ星雲が見られちゃうので撮影した本人も驚きました! これはナローバンドフィルターの効果のお陰だと感じました。

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撮影時の周辺写真 「街の明かりが、とても綺麗ね、川崎ぃ~♪」

撮影システム:

ZWO ASI2400MC-PRO冷却CMOSカメラ + ZWO ASIAIR-PRO + ZWO ASI120MM-mini(オートガイドカメラ) + タカハシEM-11+TEMMA3赤道儀

・露出1分×60枚ライブスタック ・ゲイン値158 ・冷却温度-10℃ ・ダークフレーム&バイアスフレームをスタッキング中に自動減算 ・IDAS NB1フィルタ

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ASIAIR-PROアプリ画面のスクショ 1分×60枚 電視観望でこんなに見える!

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バラ星雲やカリフォルニア星雲などを撮影している時は、友人宅のお部屋の中からASIAIR-PROを介してすべてをコントロールしていました。パソコンではStellaNavigatorを起動して、電視観望で次に見る天体を探していました。望遠鏡の焦点距離とCMOSカメラのチップサイズをパラメータとして入力しておけば、簡単にその画角と天体の大きさが分かるので、とても快適に電視観望を楽しむことができます。

 

EM11+TEMMA3赤道儀を電視観望で遊びました vol.1

タカハシEM11赤道儀がWiFi仕様のTEMMA3になってとても便利にそして快適になりました。それを筆者が京浜工業地帯川崎市の知人宅の南向きベランダで検証してきました。

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タカハシEM11赤道儀をZWO社ASIAIR-PROでフルデジタル武装

結果は、大光害地+北極星の見えない場所でこんなに簡単に楽しく電視観望システムで天体を見ることが出来るんだぁというのが感想です。まずは以下のASIAIR-PRO画面のスクショを見て下さい。オリオン座とふたご座の境界線近くに位置する散光星雲のモンキー星雲がこれだけ写っています。。。極軸もしっかりと合わせていないのに。

これは高精度EM11赤道儀+天体自動導入+プレートソルビング+オートガイド+短時間露出LiveStackのなせる業と言えます。ではこの時の手順をご説明いたします。

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モンキー星雲:1分×7枚LiveStack 冷却-10℃ IDAS NB1フィルタ

1.EM11赤道儀の極軸を北極星の位置に目見当でだいたい合わせておく。

2.鏡筒をテレスコープウェスト+天頂に向ける。SkySafariアプリとTEMMA3を接続。ハンドコントローラのファンクションNo.29で天頂同期。

3.SkySafariでおうし座アルデバランを自動導入。鏡筒の向いた方向とアルデバランとのズレを三脚の脚を持っておおまかに補正。赤道儀の高度調整ネジで、アルデバランに近づくように鏡筒を上下させておおまかに補正。

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つぎに、SkySafariでみなみの魚座のフォーマルハウトを自動導入。ズレている分だけ前述のように補正作業を行い、極軸合わせ終了。
4.こんどはASIAIR-PROで撮影したい天体(この例ではモンキー星雲NGC2174)を自動導入。すると自動的にプレートソルビング機能が働いて、撮像チップの中心にNGC2174が確実に捉えられる。

5.すかさずオートガイドをスタートさせる。ちなみにEM11赤道儀の場合は、オートガイドのパラメータもすべて初期値のままですんなりキャリブレーションも完了。

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EM11赤道儀の微動精度の高さもご覧の通り。上スクショ写真で馬頭星雲を写野中心にしたい場合も、ASIAIR-PROのセンタリング機能を使うと気持ちよくあっという間に下スクショ写真のように構図を調整することが出来るのです。

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天体撮影している時の風景写真を見てください。眼視では3等星がほとんど認識できない環境でした(笑)

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タカハシEM11+TEMMA3赤道儀を手に入れると、晴れていればどこでも簡単に電視観望スタイルで天体撮影が楽しめる「WiFiデジタル赤道儀」だと確信しました。

EM11+TEMMA3赤道儀はZWO社ASIAIR-PROととても相性がいいですね!

天文台でも電視観望の予感!

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巨大なジンデン望遠鏡を有する京都の綾部市天文館パオさまに、電視観望のデモンストレーションを見ていただきました。直前まで雨が降っていた最悪の天気だったのに、なんとか薄雲を通して奇跡的に撮影に成功しました。

口径15cmのサブ望遠鏡にZWO ASI2400MC-PROでのライブスタック画像です。f15にもなる焦点距離2,250mmでもこれだけ撮れました。天文館スタッフの方も「色およびこれだけ微細な構造まで見られるのは驚いた」「来館されるお客様にもきっと喜んでもらえそうです」とのコメントをいただきました。

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ドーム内ではご覧のように、大きなテレビディスプレイを使って電視観望のご説明をさせていただきました。ウィズコロナの時代にはディスプレイを使っての天体観望が新しいトレンドと言えるのではないでしょうか!

☆ちなみにこの天文館さまのドームはKYOEIドームです。

星の村スターライトフェスティバルは大盛り上がり!

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電視観望の実演は雨が降っていたのでできなかったのですが、ブースの中でデモンストレーションをたくさんの方々に見ていただきました。
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恒例の抽選会も大きなテントの中で行われて、ご覧のような大賑わいです。協栄ブースの周りもマスクをした人々で埋め尽くされました。

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渡部潤一先生の星空講演会はとても興味深い内容で筆者も感銘を受けました。彗星やブラックホールノーベル賞などについて、星の村スターライトとフェスティバルならではのお話を聞くことができました(^^)

いまの星の村リポート!…10月10日

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台風14号が近づきつつあり雨も降っているのに、おかげさまで協栄ブースには朝からたくさんのお客様に来ていただき嬉しいかぎりです😆

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冷却CMOSカメラやその他関連パーツをご用意しています。現物を手に取って見るチャンスです。皆様のご来ブースを楽しみにお待ちいたしております!

星の村スターライトフェスティバル出店中!

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本日から3日間、福島県田村市にある星の村天文台で開催されているスターライトフェスティバルに協栄産業は出店しています(^^)
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開店早々たくさんのお客様にご来ブースいただけて感謝感謝です。
今夜は台風の影響もほとんどなく雨も降っていません。明日もこのようなお天気状態が続いてくれればなぁ…

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コロナ対策も出来る限り施してまーす!

電視観望やりたい人は来てくださーい! …星の村イベント

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星の村スターライトフェスティバル会場のKYOEIブース前で電視観望のデモンストレーションを行います。皆さまに実際に触っていただけるように準備いたします。(除菌などのコロナ対策もしっかりと講じます)

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昨年の長野県北八ヶ岳・小海星と自然のフェスタ会場での電視観望の雰囲気

電視観望はこんな手順で楽しんでいただけると思います。

1.撮影したい天体を選択 → 2.天体自動導入 → 3.プレートソルビング → 4.ライブスタックで撮影 → 5.タブレット画面をスマホでパシャ(お土産)