ネイチャーショップKYOEI東京店 星ブログ

新製品情報はもちろん、機材のテクニカルガイドや、webショップには掲載できないブログだけの限定情報など、裏表織り交ぜてぶっちゃけます!

心が癒される星空写真展⭐️

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星空仲間が星空写真展を開催しているので観にいってきました。小ぢんまりした小綺麗なギャラリーには所狭しと迫力のある星景写真が飾られています。

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作品はアコースティックな雰囲気が漂う柔らかいタッチで、都会の喧騒を忘れることができるひとときでした♪ 思っていた以上にひっきりなしにお客さまが来場され、接客のプロでもある"星空写真家の武井さん"が丁寧におもてなししていました。それは写真を通して皆さまに、流星群そして白鳥座やオリオン座など星座のお話しを語りかけています。来場者たちは間違いなく今晩夜空を見上げるのではないでしょうか^_^

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10月22日(土)、23日(日)10:00~16:00
山梨県北杜市長坂町の8BASE1周年イベント会場にて、「たけいさきよ星空写真展」開催です。

https://yatsugatake-8base.com/

嬉しいお知らせ➡︎写真展示好評につき、しばらくそのまま会場にて飾ることが決定!撮影者不在、物販ナシですが。たくさんの方に見てもらえる機会になりそうです。

 

簡単操作のASIStudio vol.3 …(星雲/銀河 撮影編)

ZWO社製冷却CMOSカメラとパソコンとの接続はとても簡単。非冷却CMOSカメラの接続方法+電源を供給するだけなのです。冷却CMOSカメラ本体に、ご覧のように12Vの電源を接続します。

撮影までの簡単な手順は以下のようになります。

1.CMOSカメラとパソコンを接続

2.バッテリーなどから12Vの電源を供給

3.ASIStudioソフトウェアを起動

4.ソフトウェアから希望の温度設定によりCMOSセンサー温度を下げる

5.撮影天体または恒星にピントを合わせる

6.撮影する

 

パソコンにインストールされたASIStudioソフトウェアを起動します。

(インストールはこちらから:Software and Drivers | ZWO ASI (astronomy-imaging-camera.com))

ここでは②星雲/星団/銀河イメージング用ソフトウェアのASIImgをクリックします。この英語表記のDeep Sky Imagingとは、深宇宙(星雲/星団/銀河)のことを意味しています。撮影技法としてはフィルム時代と同じように露出時間や撮影枚数を指定して、画像データを1枚1枚撮り進めていく方法です。一足飛びに電視観望スタイルの撮影にこだわることなく天体撮影されたい方にお薦めなのがASIImgになります。

もちろん撮影に必要な項目やその適切である数値範囲がすでに用意されています。どなたでも迷うことなく撮影項目の設定ができます。

 

たとえばゲイン値の設定。機種によって異なる最適なゲイン値があらかじめプルダウンメニューとして自動的に用意されています。これはたいへん便利な機能です。もしもこの機能を享受できないとなると、あらかじめ最適なゲイン値をメーカーなどのホームページに掲載されているグラフから調べておいて、その値を設定する必要が生じます。ちなみに重要なHCG(High Conversion Gain)モードになるゲイン値は、このソフトウェアでは「中」として用意されています。

その他には解像度や露出時間やビニングなどの設定ができます。

 

パソコンと接続したら、ノイズを削減するためにまずはCMOSセンサーを冷やしましょう。その方法も簡単。ソフトウェアの画面上の黄色い丸印の「冷却」チェックボックスをONにするだけです。指定した希望のセンサー温度になるまで、他の撮影項目の設定をしましょう。
青い丸印の「オートラン」をクリックすると次のようなウィンドウが表示されます。

 

このウィンドウでは露出時間や撮影枚数(繰り返し)などを設定します。あとは黄色い矢印の「開始」ボタンをクリックするだけで撮影がスタートします。

なお撮影前や撮影中に知りたい便利な情報がウィンドウ内に表示されています。撮影が終了するまでの推定時間、撮影に必要なディスク容量、撮影ステータス、そして撮影進行状況などです。

ASIImgソフトウェアは冷却CMOSカメラで天体撮影を始めたい入門者の方に扱いやすいソフトウェアです。

星空講座を開催⭐️

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「秋の星座のお話は古代エチオピア王家の物語」と題して、一般の皆さまを対象に星座や天文現象などについて、分かりやすく楽しい講座を目指して2時間トークをしました。聴講生はなんと小学生からご年配の方までまさに老若男女。笑いのツボを抑えきれていない筆者の星空トークでしたが、一生懸命聞いていただけました。と思います^_^

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会場はご覧のように風光明媚な環境にたたずむ公立鳥取環境大学さまの講義ルームです。サイエンスカフェ形式なのでリラックスした雰囲気の中でお話を進めることができました。

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座学がメインでしたが、体験コーナーとして東京から持参した手作り望遠鏡を三脚に据えて、実際に遠くの風景などを覗いてもらいました🔭

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このような形で天文普及や天文情報の発信に携わる事はこれからの時代はとても大切なアクション(例えばSTEAM:スティーム教育)と捉えています。KYOEIとしても微力ながら徐々にですが力を入れていこうと考えています。

簡単操作のASIStudio vol.2 …(惑星撮影編)

ZWO社製CMOSカメラとパソコンとの接続はとても簡単。ご覧のようにCMOSカメラとパソコンをCMOSカメラに付属のUSB3.0ケーブルでそれぞれの端子に接続するだけです。

撮影までの簡単な手順は以下のようになります。

1.CMOSカメラとパソコンを接続(カメラの電源はUSB経由で給電)

2.ASIStudioソフトウェアを起動

3.撮影天体または恒星にピントを合わせる

4.撮影する

 

パソコンにインストールされたASIStudioソフトウェアを起動します。

(インストールはこちらから:Software and Drivers | ZWO ASI (astronomy-imaging-camera.com))

ここでは①惑星イメージング用ソフトウェアのASICapをクリックします。このように撮影する天体の種別によってメニュー分けされているので初心者の方にも安心です。

そして天体の種別(メニュー)ごとに、撮影に必要な項目やその適切である数値範囲がすでに用意されています。どなたでも迷うことなく撮影項目の設定ができるので便利で快適です。

 

ASICapが起動されるとすぐにCMOSカメラが認識されてご覧のような画面が表示されます。自動的に映像の読み込みがスタートするので画面にその映像が映ります。撮影天体にピントが合っていれば、緑色に見えるエリアにその天体像が映ります。ここで露出時間や明るさやコントラストなどを調整すれば、即座に惑星や月面の電視観望ができちゃいます!

 

基本的な撮影設定としては、黄色い丸印の・イメージ項目・コントロール項目に用意されている簡単ないくつかの項目を選択または設定するだけです。しかもそれらの項目や数値は惑星撮影用に特化したものが用意されています。なのでなんだか難しそうなCMOSカメラを使った天体撮影が、ASIStudioを活用することでとても身近で敷居が低くなるのです。

<補足>なお惑星撮影時のポイントとしては、1秒間に読み込むフレーム数であるFPS(Frame per second)値が50~100くらいに上がるようにイメージ項目(解像度)を小さく調節して下さい。

簡単操作のASIStudio vol.1

ASIStudioってZWO社のCMOSカメラを簡単にどなたでも便利に使いこなせる、パソコン用撮影コントロールソフトです。ASIStudioでは、惑星・月・太陽または星雲・星団の撮影だけでなく、画像のスタッキングやヒストグラム調整まで簡単にできます。そして現在も約2か月に1回のペースでバージョンアップが行われて高機能になっていく素晴らしいソフトです。つまり世界中の多くのユーザーさんたちの声を反映して作り込んでいるのです。それが無料で享受できるのでオススメです。

ASIStudioのトップメニューはご覧の通り6つのサブメニューから構成されています。

①惑星撮影 ②星雲星団銀河撮影 ③ライブスタッキング撮影 ④惑星を撮影した動画データから1枚の惑星写真作成 ⑤星雲星団銀河の複数枚の静止画像をスタッキング(コンポジット) ⑥天体Fitsデータのビュアー

➡撮影したい天体の種類によってサブメニューがカテゴライズされているので、入門者の方でも難しい撮影時の細かな設定から解放さるのが大きなメリットです。

 

ASIStudioはZWO社のサイトから自由にダウンロードすることができます。上写真の黄色い〇印のサポート/ソフトウェアのプルダウンメニューからソフトウェアをクリック。

ZWO ASI | Astronomy Cameras (astronomy-imaging-camera.com)

開いた画面のASIStudio項目の右端に用意されているダウンロードをクリック。すぐにASIStudioがダウンロードされます。*特筆すべきはMac OSにも対応しています。

試しに惑星撮影時に使用するASICapを起動します。ご覧のように項目は日本語で表示されますので、直感的に分かりやすく操作性もバツグンです。画面左の黒い領域はCMOSカメラを接続した際に取り込まれた映像が表示されます。

<< vol.2へ続く >>

京都「星をもとめて」で電視観望講座!

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9月18日に久しぶりに開催された「星をもとめて」へ参加してきました。皆さん待ちかねていた関西唯一の星まつりとあってか、おかげさまでKYOEIブース前にはたくさんのお客さまが^_^

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18時から会場内にあるプラネタリウム館で電視観望講座を実施しました。筆者にとってはじめての関西での講座でドキドキしましたが、想像以上の多くの参加者に熱心に聴いていただけました。主催者側から追加講座を要請されて、なんと40分×3本の嬉しい悲鳴です。質疑応答も活発で、また若年層の参加があったのが収穫でした😉

f:id:KYOEI-TOKYO:20220919081237j:image出典:京都新聞 9月19日

 

国際宇宙ステーションをスマホで!

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昨夜19時、都内で開催している星空観測会の最中、国際宇宙ステーション(きぼう)をたっぷりと眼視で堪能することができました。せっかくなのでポケットからスマホを取り出し、手持ちの状態で撮影してみました。北西の低空から現れ➡︎北極星のすぐそばを通って➡︎北東の空へ消えていきました。とても明るいのでどなたでもすぐに認識できました⭐️

f:id:KYOEI-TOKYO:20220917072914j:image図:JAXAより引用

今晩、9月17日も東京では18時14分に再び国際宇宙ステーションを見られるチャンスがあります。

夜空で移動体の観測ってとてもワクワクして楽しいですよね^_^