11月8日に起こった皆既月食の連続写真を大切な知人からいただきました。あまりにも綺麗なので皆さまにも見ていただきたくて掲載しました。
撮影者コメント:
6分ごとのインターバル約40カット。5時間に及ぶ撮影はキツカッタです。初めと最後の満月にはたっぷり露光して光芒を出して華やかにしました。カメラはGFX50s。これにオールドレンズCanon TS-E 24mm F3.5で撮影しました。
平日の月曜日にも関わらず想像以上の来場者で溢れていました。天文研スタッフは気持ちの良い挨拶で迎えてくれました^_^
この写真の電視観望/撮影システム
・撮影制御:ZWO社 ASIAIR-Plus
・電動フォーカサー:ZWO社 EAF
・鏡筒:Askar FRA400
展示作品は息を呑むほどの素晴らしい天体写真が多くて驚きました。展示会場中央には、なんと電視観望/電視撮影システムが置かれています。かつての天体写真から1ランクも2ランクもクオリティーがアップした写真を見ると、大学の天文研にもイノベーションが起こっているのだと実感しました^_^
写真展はメインステージとなりの建物、上写真真ん中の建物の5階で開催されています⭐️
「リアル電視観望講座」を開催します!
お陰さまで定員に達しました。お申込みどうもありがとうございました。
お申込みはこちらへ:TEL 0551-38-1611 (ペンションスターパーティ)
日時:2022年12月10日(土曜日)~11日(日曜日)
場所:ペンション スターパーティ (無料駐車場有)
山梨県北杜市大泉町西井出8240-1263 TEL 0551-38-1611
参加費:税込14,800円(宿泊代(一泊朝食付き)込み)(一人部屋+3,000円)
特典:山梨県旅割5,000円OFF対象 & クーポン券1,000円プレゼント
夕食および夜食は各自ご用意ください
募集人数:5名さま+若干名(最少催行人数:3名)
講師:KYOEIスタッフ 村上将之(星のソムリエ)
講座内容:電視観望に興味があってこれから始めたい方または始めたけれどもよくわからない方を対象に、デジタル機器を駆使した撮影プロセスの全体にわたるわかりやすい実践講座です。
その他:防寒着をお持ちください。 *参加者の機材持込歓迎!
スケジュール(予定) 現地集合解散
〇15:00~ チェックイン *各種感染防止対策にご協力お願いします。
〇16:00~17:00 電視観望レクチャー
〇17:00~18:00 実践Ⅰ(雨天曇天時は室内にて)
・ダーク、フラット、バイアスフレーム撮影
〇18:00~20:00 夕食タイム 休憩
〇20:00~22:00 実践Ⅱ(雨天曇天時は室内にて)
・極軸合わせ(CMOSカメラで簡単正確な調整方法)
・電動フォーカサー(高精度オートフォーカス)
・オートガイド(キャリブレーションとは)
・プレートソルビング(最新天体自動導入を体感する)
・ライブスタック撮影(ダーク/フラット/バイアス同時処理)
・フィルタワーク
〇22:00~23:00 Q&A
〇23:00~ 自由時間
〇8:00 朝食タイム
〇 ~10:00 チェックアウト
設備:大型プロジェクター 大型モニター 電視観望/撮影システム
ASIAIR-Plus(WiFi制御) 電動フォーカサー AM5赤道儀
オートガイダー iPad MacBookAir
皆既月食を見るために、KYOEIスタッフは東京都江東区にある都立木場公園にやってきました。まずは手持ちスマホで皆既月食お手軽撮影を楽しみました。ちょっとしたコツをつかめばご覧のような心に残る写真をゲットすることができます🌕
続いてはCMOSカメラを使っての電視観望です。こんなに簡単にみんなで同時に皆既月食を楽しめるなんて! 多くの方に安心してお勧めできるデジタル観望システムだと筆者は思いました。いやー、正直言ってこんなにワクワクするとは思いませんでした。
この電視観望システムは、CMOSカメラ→ZWO ASI585MCにZWO IR/UVカットフィルター 1.25を装着して望遠鏡の接眼部に取り付けて、撮影ソフト→ZWO ASIStudioを使っています。優れた撮影ソフトなのでほとんどオート撮影機能でこれだけきれいな皆既月食を観ることができました。例えば月面の刻々と変化する明るさに伴って自動的に露出時間およびカラーバランスなどを調整してくれます。
つまりご自宅に天体望遠鏡とパソコンがあれば、CMOSカメラとフィルタをご用意するだけでお手軽電視観望システムができるのです!
ちなみに上写真の月下部の星は天王星です。(2022年11月8日20時37分撮影 東京)
この電視観望システムで、皆既月食を皆んなで同時に共有するスタイルはめちゃくちゃ感動しますよ。公園に遊びに来ていた見ず知らずの方々にもバンバン見せてあげました🌗
星空仲間が星空写真展を開催しているので観にいってきました。小ぢんまりした小綺麗なギャラリーには所狭しと迫力のある星景写真が飾られています。
作品はアコースティックな雰囲気が漂う柔らかいタッチで、都会の喧騒を忘れることができるひとときでした♪ 思っていた以上にひっきりなしにお客さまが来場され、接客のプロでもある"星空写真家の武井さん"が丁寧におもてなししていました。それは写真を通して皆さまに、流星群そして白鳥座やオリオン座など星座のお話しを語りかけています。来場者たちは間違いなく今晩夜空を見上げるのではないでしょうか^_^
10月22日(土)、23日(日)10:00~16:00
山梨県北杜市長坂町の8BASE1周年イベント会場にて、「たけいさきよ星空写真展」開催です。
https://yatsugatake-8base.com/
嬉しいお知らせ➡︎写真展示好評につき、しばらくそのまま会場にて飾ることが決定!撮影者不在、物販ナシですが。たくさんの方に見てもらえる機会になりそうです。
ZWO社製冷却CMOSカメラとパソコンとの接続はとても簡単。非冷却CMOSカメラの接続方法+電源を供給するだけなのです。冷却CMOSカメラ本体に、ご覧のように12Vの電源を接続します。
撮影までの簡単な手順は以下のようになります。
1.CMOSカメラとパソコンを接続
2.バッテリーなどから12Vの電源を供給
3.ASIStudioソフトウェアを起動
4.ソフトウェアから希望の温度設定によりCMOSセンサー温度を下げる
5.撮影天体または恒星にピントを合わせる
6.撮影する
パソコンにインストールされたASIStudioソフトウェアを起動します。
(インストールはこちらから:Software and Drivers | ZWO ASI (astronomy-imaging-camera.com))
ここでは②星雲/星団/銀河イメージング用ソフトウェアのASIImgをクリックします。この英語表記のDeep Sky Imagingとは、深宇宙(星雲/星団/銀河)のことを意味しています。撮影技法としてはフィルム時代と同じように露出時間や撮影枚数を指定して、画像データを1枚1枚撮り進めていく方法です。一足飛びに電視観望スタイルの撮影にこだわることなく天体撮影されたい方にお薦めなのがASIImgになります。
もちろん撮影に必要な項目やその適切である数値範囲がすでに用意されています。どなたでも迷うことなく撮影項目の設定ができます。
たとえばゲイン値の設定。機種によって異なる最適なゲイン値があらかじめプルダウンメニューとして自動的に用意されています。これはたいへん便利な機能です。もしもこの機能を享受できないとなると、あらかじめ最適なゲイン値をメーカーなどのホームページに掲載されているグラフから調べておいて、その値を設定する必要が生じます。ちなみに重要なHCG(High Conversion Gain)モードになるゲイン値は、このソフトウェアでは「中」として用意されています。
その他には解像度や露出時間やビニングなどの設定ができます。
パソコンと接続したら、ノイズを削減するためにまずはCMOSセンサーを冷やしましょう。その方法も簡単。ソフトウェアの画面上の黄色い丸印の「冷却」チェックボックスをONにするだけです。指定した希望のセンサー温度になるまで、他の撮影項目の設定をしましょう。
青い丸印の「オートラン」をクリックすると次のようなウィンドウが表示されます。
このウィンドウでは露出時間や撮影枚数(繰り返し)などを設定します。あとは黄色い矢印の「開始」ボタンをクリックするだけで撮影がスタートします。
なお撮影前や撮影中に知りたい便利な情報がウィンドウ内に表示されています。撮影が終了するまでの推定時間、撮影に必要なディスク容量、撮影ステータス、そして撮影進行状況などです。
ASIImgソフトウェアは冷却CMOSカメラで天体撮影を始めたい入門者の方に扱いやすいソフトウェアです。
「秋の星座のお話は古代エチオピア王家の物語」と題して、一般の皆さまを対象に星座や天文現象などについて、分かりやすく楽しい講座を目指して2時間トークをしました。聴講生はなんと小学生からご年配の方までまさに老若男女。笑いのツボを抑えきれていない筆者の星空トークでしたが、一生懸命聞いていただけました。と思います^_^
会場はご覧のように風光明媚な環境にたたずむ公立鳥取環境大学さまの講義ルームです。サイエンスカフェ形式なのでリラックスした雰囲気の中でお話を進めることができました。
座学がメインでしたが、体験コーナーとして東京から持参した手作り望遠鏡を三脚に据えて、実際に遠くの風景などを覗いてもらいました🔭
このような形で天文普及や天文情報の発信に携わる事はこれからの時代はとても大切なアクション(例えばSTEAM:スティーム教育)と捉えています。KYOEIとしても微力ながら徐々にですが力を入れていこうと考えています。