望遠鏡や追尾装置などの天体撮影システムを使わないで、お手軽に何が写せるのか試してみました。ご覧のように普通の標準ズームレンズ(Nikon 28-105mm f3.5-4.5)+カメラアダプタ+赤外線カットフィルター+CMOSカメラ(ZWO社ASI294MC)+カメラ三脚のシンプル撮影システムです。
以下のムービー(7秒)を見て下さい。映像は明るさやトーン調整など無修正です。追尾装置もないので星が動いていくのがわかります。また動画なので星のきらめきも見ることができます。学校や公共機関での星空観望会にも活躍しそうです。
撮影情報:撮影日(2018/1/23)撮影地(東京都国立市(JR中央線脇の明るい住宅街))
映像の前2秒 ・露出1.3秒 ・Gain=520 ・レンズ焦点距離50mm付近
映像の後5秒 ・露出0.9秒 ・Gain=470 ・レンズ焦点距離105mm
パーツの接続は以下の写真のようになります。1.カメラアダプタの中に赤外カットフィルターをねじ込む 2.そのカメラアダプタとCMOSカメラを接続 3.カメラレンズを付けて、三脚にしっかりと固定 4.CMOSカメラとPCをUSB3.0ケーブルで接続
まず星空をレンズの広角側で撮影すると、オリオン座の全景をPC画面で見ることが出来ます。(このときは9等星まで写っていることを確認しました。)つぎに撮影したい対象天体を写野中心になるように三脚で位置調整します。あとは撮影ソフトウェアで撮影スタートすればOK。
こんなにお手軽なシステムでオリオン座大星雲(M42)の形や色まで動画で見ることが出来るので、これからの星空観望スタイルも変わって来そうな予感がしますね!