最近発売されたSkyWatcher社製AZ-GTi天体自動導入追尾経緯台に、小型望遠鏡+CMOSカメラでメシエ天体をライブスタックで電視観望しながら撮影してみました!
テスト撮影したのは埼玉県飯能市の国道沿いで、天頂付近から西空はそれなりに暗いのですが、東空は東京の光害が銀河のバルジのようにボーっと明るい場所でした。
撮影システムはご覧の通り軽量コンパクトです。口径も70mm(焦点距離400mm)しかないので、ポータビリティ性もかなりいいです。スマホから経緯台をコントロールして撮影したい天体を自動導入すると、驚くなかれASI385MCの小さなCMOSチップの写野の中にちゃんと入ってきます。撮影情報を以下に記載すると。。。
・露出時間:21.1秒×15枚ライブスタック=317秒 ・ゲイン:200 ・CMOS温度:23° ・画像解像度:1936×1096
経緯台での撮影なので写野の回転が起こりますが、撮影ソフトSharpCapのライブスタック機能は背景の恒星で自動的に位置合わせをしてくれるので、しっかりとコンポジットされた画像が浮かび上がってきます。(露出を10秒程度に短くすると星の流れが収まると思います。)
上の画像を拡大して見て下さい。画像の四隅が写野の回転のためにずれているのが分かります。最終的にトリミングすればOKです。
これはそのライブスタック中のPC画面をiPhoneで撮影した画像です。たった8枚スタックしただけでもこの程度まで写すことができます!
・露出時間:15秒×24枚ライブスタック=360秒 ・ゲイン:200 ・CMOS温度:23℃ ・画像解像度:1936×1096
いずれの画像もコンパクト望遠鏡システムによるお手軽撮影手法で、メシエ天体でもここまでの写真を撮ることが出来ます。
これからの季節はCMOSカメラで星雲や星団を狙ってみてはいかがでしょうか?