ネイチャーショップKYOEI東京店 星ブログ

新製品情報はもちろん、機材のテクニカルガイドや、webショップには掲載できないブログだけの限定情報など、裏表織り交ぜてぶっちゃけます!

凄いぜ「ASIAIR」!... vol.1

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M33(さんかく座系外銀河)…直径6万光年 距離300万光年

ZWO社製ASIAIRを使ってスマホで制御しながらM33を撮影してきました。

9月に日本へ初上陸した新製品のASIAIRは、一言で表現すると「天体撮影統合デバイス」になると思います。スマホからWifi電波を通じて天体望遠鏡撮影システムをコントロールしながら快適に天体写真を撮影できる優れものです。

撮影情報:

露出:3分×7枚コンポジット ゲイン値:100 冷却温度:-20℃ StellaImage7画像処理

鏡筒(Vixen FL55SS + フラットナーHD)+ 赤道儀iOptron CEM25)+ 冷却CMOSカメラ(ZWO ASI294MC-Pro) + IRカットフィルター + オートガイド(ZWO ASI174MM Mini + 30F4 MiniScope)+ ZWO ASIAIR

撮影地:群馬県妙義山 撮影日時:2018年10月20日 3時40分

 

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ASIAIR撮影手順:

1.天体導入 ➡ 2.ピント調整 ➡ 3.Plate Solving ➡ 4.オートガイド ➡ 5.撮影

 

1.天体導入はZWO社が推奨しているSkySafariをスマホにインストールして操作しました。この天文アプリは3.Plate Solvingを実行する際にも活用します。なおこの段階では、撮影したい対象天体が写野の中に導入されていないままでもOKです。

 

2.ピント調整を行うために、ASIAIRでフォーカスモードを選択して、露出2秒+ゲイン値240+ビニング4くらいで連続撮影しながら、ピント調整を行います。このとき領域ズーム機能を使うと、写っている恒星像のピントのピーク波形と恒星の直径値が表示されるので、短時間で簡単にピント調整することが出来ます。

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フォーカスモードで連続撮影中のスマホ画面のスクリーンショット

続きは近日中にアップいたします。

特に、3.Plate Solving(天体位置解析機能)はASIAIRの肝になる素晴らしい機能です。この機能の恩恵はとても大きくて、天体撮影がきっと楽しくなると思います!