ASIAIR-Proになって待望の「ライブスタック機能」が搭載されました。しかも撮影ごとにダークフレームやフラットフレームやバイアスフレームの各処理を行ってから、背景の複数の恒星で位置合わせをしてスタック(重ね合わせ)してくれるのです。ご存知のようにこのライブスタック機能を使うと、電視観望にも絶大なる威力を発揮します。
写真は上から、1枚スタック、3枚スタック、5枚スタック、10枚スタックです。画質が徐々に滑らかになってくるのが分かると思います。
ご覧のように露出1分の1枚画像でもフクロウの顔の形状や色彩まで見えますが、スタックするごとにノイズが低減されて滑らかな画像になっていきます。10分ほどスタックした画像をセーブして後から画像処理すれば、そこそこ作品として仕上げることもできます。撮影時にダークフレーム処理などが同時に実行されているので、後処理である画像処理が簡単で短時間で済むという恩恵も受けられます。筆者はそこが一番嬉しかったです。
撮影システム:
ASIAIR-Pro/ZWO ASI294MC-Pro/ASI120MM-Mini(今回はオートガイド不使用)/電動フォーカサー/iOptron CEM40赤道儀/IDAS NGS1光害カットフィルター/FSQ85鏡筒
ライブスタックは次のように設定します。
1.天体撮影の前にフラットフレームやダークフレームやバイアスフレームを撮影保存
*ダークフレームとバイアスフレームは天体撮影直前でもOK
2.天体撮影時にライブラリーに保存しておいたそれぞれの画像を選択
3.本番撮影(ライトフレーム)
Wikipediaより:熟練した観測者達の見方は難しいという点で一致している。口径8cmの望遠鏡で見えたとするなら全ての好条件に恵まれた時である。口径10cmの望遠鏡では灰色のぼんやりとした円形に見える。中心星をみるためには口径30cmの望遠鏡を必要とする。フクロウの目にあたる黒い部分も見え方は条件に依存する。口径20cmで見たという人もいるが、口径30cmでやっとみえたという人もいる。口径40cmでも条件が悪いと見えない。