ビギナー向けの普及機の望遠鏡を使用して、電視観望を活用するとどれくらい星雲や星団や銀河を観ることが出来るのだろうと思って実験してきました。結果はご覧の通りで、想像していた以上に迫力のある天体像をスマホやiPadなどのタブレット画面で堪能することができました。写真はスクリーンショットなので、現場で観たままの画像です。ノートリミングです。
撮影システム:
ケンコー製SE102鏡筒 + iOptron製CEM25赤道儀 + ZWO製ASI385MC(非冷却CMOSカメラ) + ZWO製ASIAIR-Pro + ZWO製赤外カットフィルター
長野県小諸市まで遠征したのですが、当日は少し風が吹き、また薄っすらと一枚雲が掛かっているような夜空の状態でした。天頂から南側は光害に溢れているような環境だったので、フィルターがIDAS製NGS1などの自然光や人工光をカットするものであればコントラストが付いた画像になったと思います。
ライブスタック撮影でも、ASIAIR-ProのUSBメモリースティックには天体画像をFITSフォーマットとして保存することが出来るので、あとからゆっくりと画像処理を楽しめます。筆者はあまり画像処理が得意ではないのですが、時間にしてそれぞれ数分処理した画像を掲載いたします。輝星には青ハロが出ています。実売価格3万円の鏡筒なのでお許しください(笑)それと風による影響で星に細い尾っぽが。。。
〇この電視観望システムだと、じつは簡単に眼視での観望もOKなのです。CMOSカメラを天頂プリズムから外して、そこにアイピースを差し込みます。そしてちょっとピント位置を調整するだけで天体を目で見るシステムに変身してしまいます。
〇NikonやCanonの一眼レフカメラでも、3万円台から70万円台までと大きな価格差があります。3万円台の一眼レフカメラでもお手軽に赤ちゃんのスナップショットや風景の写真が綺麗に撮れますよね。それと同じ発想で今回テストしてみました。