ネイチャーショップKYOEI東京店 星ブログ

新製品情報はもちろん、機材のテクニカルガイドや、webショップには掲載できないブログだけの限定情報など、裏表織り交ぜてぶっちゃけます!

ASIAIR-miniでAdventurer GTiを快適に変身する!

東京都心の街灯溢れる都立公園にて、上写真のシステムで筆者はテスト撮影してみました。

ポイント

1.ASIAIRアプリだけで全てのコントロールが可能。(SynScan-PRO不使用)

つまりスマホやタブレットからWiFi接続して、複数のアプリをいちいち切り替えることなく1本のアプリ(ASIAIRアプリ)だけで、極軸合せや天体自動導入やプレートソルビングやオートガイドや撮影まで快適にこなせます。この寒い時季に温かい車やお部屋の中から電視観望できるのは身体に優しいシステムです!

 

2.電源ケーブルが集約されてスッキリ。

ASIAIR-mini本体からAdventurer GTiに電源供給が可能なので、バッテリーからの電源ケーブルが1本に簡素化されます。ASIAIR-miniには4個の電源出力ポートが備わっていて、皆さまからよくお聞きする配線地獄から脱出できます。

 

3.極軸合せが楽しく。

極軸合せはCMOSカメラと連動することで、スマホやタブレット画面を見ながら快適に短時間でそして超高精度に。またASIAIR-miniの新機能All-Sky Polar Alignを使うと、北極星が見えない場所でも極軸合せが簡単に正確にできます。

言い換えれば内蔵の極軸望遠鏡を使わなくてOKなのです。筆者を含めたメガネや老眼が入った年配の方々にはめちゃめちゃ朗報ですね!

外気温0℃の都立公園でも音楽を聴きながら快適に電視観望 右:タブレットのスクショ

撮影システム

撮影制御:ZWO社 ASIAIR-mini

     (ZWO社CMOSカメラとNikon及びCanonカメラをサポート(一部機種未サポート))

赤道儀スカイウォッチャーAdventurer GTi

CMOSカメラZWO社ASI585MC 鏡筒:William Optics RedCat51Ⅱ

ガイドカメラ/鏡筒:ZWO社ASI120MM-mini/ZWO社30F4

フィルター:ZWO社 Duo Bandフィルター

➡KYOEIお薦めの電視観望セットです。(ガイドカメラ/ガイド鏡筒/フィルタは含まれません)

左:1分露出×20枚スタッキングを簡易画像処理 右:撮影中の様子

撮影までのプロセス

◆ASIAIR-miniからAdventurer GTi赤道儀ホームポジションに設定。そこから一気に天体自動導入。つまり1スターや2スターアライメントなどの初期設定は不要。

◆ASIAIR-miniに搭載のプレートソルビング機能で電視観望や撮影天体を簡単快適に超高精度自動導入。

◆同じくセンターHERE機能でど真ん中に目標天体を。

◆オートガイドするとAdventurer GTiはなんと平均±4秒角以内で追尾。なおオートガイド無しでは焦点距離250mmの場合、30秒~1分露出であれば恒星像は点像に収まりました。(あくまでも筆者のテスト機結果)

接続:ASIAIRとAdventurer GTiをUSBケーブルで接続。EQMod Mountを選択。

筆者コメント

スカイウォッチャーAdventurer GTi赤道儀は、想像していた以上に精度の高い製品だと感じました。ZWO社ASIAIR-miniからの細かな制御信号をしっかりと受け止めてくれるので、電視観望初心者の方々でも簡単に使いこなすことができます。最大のポイントは、ユーザーさまが望む成果を得るまでの試行錯誤が軽減できて、大きな時間短縮に繋がることだと思います!