新しくマイナーチェンジしたAM5N赤道儀でテスト撮影してきました。赤道儀の基本的なスペックは変更ないのですが、配線ケーブル周りの安心感が格段にアップしたと感じました。それは赤緯体のドブテールバー(アリ型金具)後端に、12V電源出力端子と赤道儀からのUSB端子が追加されたからです。つまりASIAIRやCMOSカメラやオートフォーカサーそして赤道儀へ接続するUSBケーブルや電源ケーブルなど、すべて鏡筒の接眼部に這わせるだけで済むのです。なので鏡筒をあちこちにぶん回しても、鏡筒が子午線通過で反転駆動しても、ケーブルを引っ張ることがありません! これはすこぶる快適でした(笑)
今回の撮影天体は淡くて暗いNGC7635、通称しゃぼん玉星雲です。ちなみに撮影当日は月齢13の明るい月が煌々と輝き、また薄もやが夜空全体にかかり、時おり薄雲が通過するような天気状況でした。なのでリベンジ撮影したいと思っています。そんな状況でもライブスタック枚数が2枚、4枚、8枚と重なっていくと、タブレット画面上にはしっかりとシャボン玉の形が見えてきたので、かなり感動しました。
<撮影システム>
・鏡筒:ZWO社FF107-APO
・冷却CMOSカメラ:ZWO社ASI2600MC-DUO
・撮影制御:ZWO社ASIAIR-mini
・EAFオートフォーカサー ・DB2フィルタ ・M54Ⅱフィルタドロワー
<撮影情報>
・露出時間1分×64枚 ・ゲイン100 ・冷却温度0度 ・ライブスタック撮影(ダーク減算、フラット除算処理) ・DB2フィルタ(ナローバンド)使用 ・オートガイドはASI2600MC-DUOのガイドセンサーにてオフアキシス方式 ・2024年6月19日 ・撮影地:埼玉県秩父市
上の2枚のタブレットスクリーンショット画像をご覧いただくと分かるように、ライブスタキング撮影中はこのように天体画像が写し出されている。スタック枚数が増えてくると徐々に画像が鮮明になってくる。筆者は見ていて飽きない至福の時間を過ごせるようになって満足度もアップ!
補足:それぞれの画面左上のガイドグラフではガイド精度がほぼ±2秒角以内に収束