ネイチャーショップKYOEI東京店 星ブログ

新製品情報はもちろん、機材のテクニカルガイドや、webショップには掲載できないブログだけの限定情報など、裏表織り交ぜてぶっちゃけます!

HAC125DX鏡筒(F2)は楽しい!

HAC125DX鏡筒+ZWO社ASI585MC(CMOSカメラ)の組み合わせは楽しい

関東でもようやく梅雨が明けて夏本番がスタートしました。と思いきや、毎日夕方からは雲が張り出し、なかなかスカッとした星空に恵まれません。そんな中、とても興味深いF値2の明るい鏡筒と非冷却カメラでどのような感動が得られるか、埼玉県秩父市でテスト撮影してきました。(天体画像はすべてスクリーンショット画像。画像処理していません。)

メシエ101系外銀河(おおぐま座) なんと露光時間10秒×2枚=20秒

驚愕の短時間露光
露光時間が短ければそれでいいという訳ではけっしてないですが、計算上の実効F値が2.3のHAC125DX鏡筒で(カメラ無しでも中央遮蔽を考慮すると2.2)、試しに露光10秒×2枚でメシエ101銀河を撮影してみました。iPad画面に撮影を始めて20秒後にこの画像が現れてきた時には、筆者は「マジかぁ!」と驚きました。暗い撮影現場では画面が明るく見えるのもありますが、これは凄すぎませんか。例えば小学校や星空観望会で多数の人々に天体をお見せする電視観望的使い方であれば、オートガイドがなくてもまったく大丈夫です。

左:露光10秒×30枚=総露光時間5分でここまで見えてくる! 右:こんなに雲があるのに。

メシエ20(三裂星雲) 露光時間1分×1枚の撮影画像

F2 F2.8 F4 F5.6 F8
ご存じの通りこれはカメラの絞りの並びです。HAC125DX鏡筒ASI585MCまたはそれと同型のCMOSカメラを取り付けた時の実効F値は2.3になります。カメラの絞りが1段小さくなると、露光時間は1/2で済みます。または2倍の露光時間を与えたのと同じになります。つまり現在お持ちの望遠鏡のF値が5.6とすると、HAC125DX鏡筒は約6倍(=2倍×2倍×約1.5)明るい光学系であり、同じ天体でも1/6の露光時間で済むことになります。これは追尾精度や大気状態の影響を受けにくくなることを意味していて、ある種のイノベーションと筆者は感じました。

 

右:スターサイズが2.07まで絞り込まれた(筆者の経験では3.50以下なら感謝)

ピント合わせ
F値が4を下回り、明るい光学系になればなるほど、ピント合わせはシビアで難しくなります。
鏡筒底面にある大きな緑のフォーカスノブを手で回すだけでも、思ったよりも簡単にピントを追い込むことができました。

しかしながら今回はWilliam Opticsのバーティノフマスクを使いました。これを使うとかなりの精度でもっとピントを追い込むことができました。これは必需品だと思います!

 

鏡筒に付属のアクセサリーだけで取付OK。しかもフィルター(φ31.7)も取付OK。

HAC125DX鏡筒とASI585MCの接続方法
ZWO社ASI585MCと同型のCMOSカメラなら、HAC125DX鏡筒に付属の接続アクセサリーだけで、簡単に確実に取り付けることができます。

 

メシエ8(干潟星雲) 露光時間1分×16枚の撮影画像

画像を撮影しての筆者コメント:

HAC125DX鏡筒はコストパフォーマンスがよい。

例えば大きなA1版やA0版にプリント印刷して飾っていた頃と比べて、最近はInstagramやXなどのSNSでの発信が主流となりました。そして生活スタイルの変化に伴って鏡筒への関心度のポイントも変化しています。撮影にかかる時間そしてそれに見合う費用や効果を重要視している方が増えているのではないでしょうか。

HAC125DX鏡筒は電視観望ツールとして、間違いなく楽しくておもしろい1本だと思います。オススメの鏡筒です。またすでにASI224MCや290や178や385などをお持ちの方にもオススメの1本です。

 

撮影システム:
鏡筒 スカイウォッチャー社 HAC125DX鏡筒
CMOSカメラ ZWO社 ASI585MC
ピントツール William Optics バーティノフマスク #55(105-148mm)
オートガイダー ZWO社 ASI120MM-mini ZWO社 30F5ガイドスコープ 

撮影統合ツール ZWO社 ASIAIR-mini

赤道儀 ZWO社AM3 をおススメします (テスト撮影はAM5赤道儀)

 

www.kyoei-tokyo.jp