新発売のAskar80ED鏡筒に0.7×レデューサーを接続し焦点距離約400mmにして、APS-CサイズのCMOSセンサーを搭載したZWO社ASI2600MM-PROでテスト撮影しました。このCMOSカメラは、フルサイズに次ぐ大きさのセンサー搭載機です。この望遠鏡には、天体写真撮影機としてのフラットナーやレデューサーなどの補正レンズがしっかりと用意されています。




右:極軸調整はこの程度でテスト撮影
この鏡筒はお値段からみても、はじめての天体望遠鏡におすすめしたいオーソドックスな一品です。しかしながらAskar社がEDレンズまでも使用して妥協せずに製作したエントリーモデルといえます。そのテスト結果を簡単にまとめてみました。(掲載した天体画像はすべてスクショ画像で、画像処理していません)
①想像以上に画像の四隅まで点像
②周辺減光が思ったより少ない
③ピントを合わせやすい/フォーカス固定ノブを締めてもピントがほとんど動かない
④フードが長いので迷光防止や露除け防止に役立つ
⑤撮影システム情報
⑥筆者コメント




①想像以上に画像の四隅まで点像
メシエ16(わし星雲)を露光1分×32枚=総合計32分コンポジット画像。ダークフレーム減算処理はしています。画像をそれぞれクリック拡大して、四隅をチェックして見て下さい。*創造の柱が中心です。
撮影中も思わず「アンビリーバブル」となるくらいのあっぱれで見事な画像が得られました。こう言っては何ですが、価格が6万円台前半の鏡筒で、ここまで恒星像が点像として得られれば大満足ではないでしょうか! 強いてあげれば、明るい恒星が少し滲みやすいようにも感じられますが、ほとんど問題ないと思います。

②周辺減光が思ったより少ない
上の画像をご覧いただいてわかる程度にしか周辺減光はありませんでした。撮影後にいわゆるフラットフレーム画像処理をしていただければ、綺麗な背景画像になりそうです。時間的なコストパフォーマンスもよい鏡筒ではないでしょうか。
これは撮影中のスクショ画像なので細かな撮影情報が表示されています。ビニング=1、Gain=100、冷却温度=0度、オートガイド状態などなど。


③ピントを合わせやすい/フォーカス固定ノブを締めてもピントがほとんど動かない
撮影してみてわかったことですが、Askar80EDに採用されている微動フォーカスノブは指にしっくりと馴染んで、ピントの山をとても掴みやすかったと感じました。またピントの遊びが少ないせいか、ピントを合わせるためにフォーカスノブを行ったり来たり(INしたりOUTしたり)する必要もほとんどありませんでした。これは精神衛生上ありがたくて、気持ちを楽にしてピントを追うことができます。


フォーカス固定ノブをぎゅっと締めてもピントの山がほとんど変わらないって凄くないですか。これはありがたやまです! 筆者の少ない経験ですが、この価格帯の鏡筒ではフォーカス固定ノブってピントが必ず少しズレるものだと思ってました。失礼いたしました(笑)
そして質量が約2kgの小さくて軽い鏡筒です。フード収納時は全長が約405mmしかありません。小さくて軽い赤道儀でも十分耐えられそうです。年配の方々にも取り回し抜群です。


④フードが長いので迷光防止や露除け防止に役立つ
ご覧のように長いフードのおかげで街灯の光や露を避けることができます。フードはひっくり返しての着脱式のため、遠征先に持っていくのを忘れてしまう失敗も少なくなります。
⑤撮影システム情報

鏡筒:Askar 80ED
レデューサー:Askar 80ED用0.7×レデューサー
CMOSカメラ:ZWO社ASI2600MM-Air *ASIAIRもオートガイドセンサーも内蔵
赤道儀[]:ZWO社AM5赤道儀 (バランス的にはAM3赤道儀でOK)
ピントツール:William Optics バーティノフマスク 75-110mm #45
⑥筆者コメント
このAskar80ED鏡筒は価格的にはビギナーの方におすすめの1台ですが、性能的にみてもどのような方でも安心しておすすめできる優れた鏡筒です。お値段以上のリターンが得られると思います。