
電源のINPUTは赤経体側に、OUTPUTは赤緯体側にまとめられてスッキリと。
ASIAIRからのコントロールケーブルも赤緯体の端子接続でOK。


写真上右:ASIAIRへの電源供給は左の端子から。ASIAIRのUSB端子から右のUSB-C端子へ。
とうとう登場しました、重量級の鏡筒を搭載できる「ZWO社AM7赤道儀」。AM3NやAM5N赤道儀と同じくストレインウェーブギアタイプ。バランスウェイトやシャフトを付けなくてもパワフルにそして俊敏に駆動する様子は、見ていてあっぱれな赤道儀だと筆者は感動しました。ある意味、このクラスの赤道儀に革命を起こしたと感じました。

かつて”大きいことはいいことだぁ♪”と重厚長大がもてはやされていました。少なくとも赤道儀の世界ではそのように思われていました(筆者もそうでした。。)。しかしながら時代が移り変わり、小さな巨人とはまさにこのことかも。
それから皆さまご存じのように天体写真の趣味の分野ではデジタル化が大きく進んでいます。AMシリーズ赤道儀にもWiFiやBluetooth機能が搭載されて、より小さく高性能化して若年層から年配の方々まで、幅広い年齢の参入を推進しています。簡単快適にスマホやタブレットから制御を行えるように設計されているのが、このZWO社AMシリーズ赤道儀です。
特長:
・オートガイド精度が±1秒以内で超安定(上写真のテスト環境において)
・WiFiやBluetoothやシリアル接続など多彩な方法で接続可能
・赤道儀の駆動音が極めて静か
・駆動速度が速いので、天体までの導入時間が短い(1,440倍速)
・赤道儀本体重量:6.75kg
・搭載可能重量:20kg(バランスウェイト無)/30kg(バランスウェイト有) ウェイトシャフトは付属 *筆者コメント:8割以内に抑えておくことをお薦めいたします。


オートガイド
撮影に使った冷却CMOSカメラは、ガイドセンサー内蔵タイプのASI2600MC-Duo。つまりオートガイドもFF130-APO鏡筒(F7.7)の主レンズ焦点距離1,000mmで行い、なおかつナローバンド系フィルターも併用して星像はかなり暗くなったが、このような街灯が溢れる場所でもしっかりとガイドできた。
ガイドファインダーが無いだけでも重量的にみて、赤道儀への負担が僅かながらでも軽減される。

露光時間1分×18枚=18分 ゲイン値=100 冷却温度=-10℃ DB2フィルター
とにかく上写真モンキー星雲の左上隅のオートガイドの波形を見て下さい(写真にマウスポインタを乗せ、左クリックで写真を拡大表示)。撮影中の赤と青の赤経赤緯の波形が±2秒角以内、ほとんどが±1秒角以内の正確さで赤道儀が駆動しているのです。これは驚愕の世界です!
しかもスターサイズのアベレージが”2.87”。素晴らしい数値ですよね。



お薦めの電源接続方法 (*天体導入駆動時に2.1A消費)
1.AM7の電源入力に定格出力12V/5A以上のリチウムイオンバッテリーなどを接続
2.AM7の赤緯体の電源OUTPUT端子とASIAIRのINPUT端子を接続
3.ASIAIRの電源OUTPUT端子から冷却CMOSカメラへ電源を供給


便利な情報
写真上左:接眼部にはASI2600MC-Duoカメラに付属の2つのアダプター、そしてフィルタードロワー(FD-M54-Ⅱ)をFF130-APO望遠鏡に接続。なおピントは写真のように目盛り”3”あたりで合焦します。
写真上右:転倒防止のために、リチウムイオンバッテリーと5kgのバランスウェイトをストーンバッグに入れました。これでかなり安定しますが完全ではありません。強風時や鏡筒の形状によって、ご自身の判断で転倒防止策を図ってください。


筆者が感じたAM7赤道儀の改善点
カタログスペックに表記されていないありがたいポイントを見つけました。それは極軸合わせの時に感じました。➡赤道儀の高度調整ネジが他の2機種よりも太くなり、方位調整ネジのネジピッチが細かくなっているのです。つまり、より繊細に安定的に極軸合わせができます。ほんのちょっとだけ赤道儀を上方向に向けるとか左方向に向けるなどを、神経を尖らせなくても調整することができるようになりました(笑)これは小さいことだけど、大きな改善点です。