ネイチャーショップKYOEI東京店 星ブログ

新製品情報はもちろん、機材のテクニカルガイドや、webショップには掲載できないブログだけの限定情報など、裏表織り交ぜてぶっちゃけます!

電視観望したアンドロメダ銀河を画像処理!

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M31 アンドロメダ銀河 230万光年彼方に浮ぶ満月6個分の大きさの銀河

1週間ほど前に撮影してきた画像をちょこっと画像処理してみました。その画像とは電視観望スタイルで露出2分、しかもプレビュー画面なのでダークフレーム減算やフラットフレーム除算もしていません。なおかつCMOSチップ冷却も忘れてしまった1枚画像です。そんな画像でもこれだけ綺麗になるんですね!

画像処理:StellaImage7にてディベイヤー処理、レベル補正、トーンカーブ補正、デジタル現像のみ

撮影システム:・望遠鏡 Askar FRA400 ・赤道儀 iOptron CEM40 ・CMOSカメラ ZWO ASI2400MC-P ・撮影コントロール ZWO ASIAIR-PRO

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これが電視観望中のアンドロメダ銀河 iPad画面をスマホで撮影

上写真を細かく見ると、撮影したときのオートガイドグラフから大気の安定具合やその他の撮影設定情報がわかりますよね(笑)

雲だらけなら電視観望!

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夕刻、撮影現場に着いた時には晴れ間が半分くらいあったのに、日が落ちてからは夜空一面雲だらけに。そんな時はお手軽な電視観望スタイルの星空ツアーをお薦めします! このアンドロメダ銀河は露出2分の1枚画像。それ以上の露出だと雲で隠されちゃうからです。

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オリオン座大星雲は露出30秒の1枚画像。これは薄雲が通過中でした。ノイズが多いですが、観望には十分に耐えられるかと。。

ちなみに両画像とも冷却なしで撮影。まぁ外気温が低かったので、CMOSチップ温度は5℃まで下がっていました^_^

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今年もよろしくお願いします😆

RedCat51ってやっぱり凄い!

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テスト撮影機はRedCat51と色違い同スペックのスペースキャット!

口径がたったの51㎜の小口径望遠鏡RedCat51でハート星雲のSAO合成写真撮影にチャレンジしてみました。当たり前ですが眼視でいくら頑張っても何も見ることが出来ないハート星雲を、こんなに小さな口径の望遠鏡で写すことが出来るのですから筆者は結構驚きました。

・鏡筒:William Optics RedCat51 ・CMOSカメラ:ASI183GT/ASI120MM-mini

・ZWO社製ASIAIR-PROにてコントロール ・赤道儀iOptron iEQ30赤道儀

*背景のKYOEIマウナケア2.6mドームは毎夜の星空観望会で活躍しています。

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カシオペア座ハート星雲(輝線星雲) 地球から7,500光年

今回はフィルターホイール内蔵タイプの冷却CMOSカメラ”ASI183GT”+”ASIAIR-PRO”ですべてをWiFiにて制御したのでとても快適でした。フィルターの交換指示、CMOSチップの温度管理、撮影制御、オートガイド制御、望遠鏡制御などがタブレット1つからコントロールできるのでめちゃ便利です。

干渉フィルターはバーダープラネタリウム製のHα、OⅢ、SⅡを使用しました。

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撮影している場所の環境風景

*今回もいつもお世話になっている山梨県北杜市美しい星空の宿「スター☆パーティ」さんのお庭にて楽しく快適にテスト撮影しました。

 

ASIAIR-PROがオートフォーカス機能を搭載!

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ZWO社製ASIAIR-PROのアプリがバージョンアップされて、なんとEAF(電動フォーカサー)で完全オートフォーカス機能が使えるようになりました。これは超便利で快適と筆者は感動しました。オートフォーカス所要時間はたったの2~3分でした。

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上写真のようなラフ過ぎるフォーカス合わせの状態では、黄色い警告メッセージで「もう少し星が見えるようになるまでマニュアルでピント調節してね!」と表示されます。

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このくらいまでマニュアルでピントを合わせたら、”AFアイコン”をタップします。

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すると上写真のような画面に切り替わり、接続されたCMOSカメラで自動的に露出2秒で撮影してその画像データの解析が行われます。この撮影と解析を繰り返してピントの山を探してくれます。

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オートフォーカス完了後、オートフォーカス機能はどのくらいの精度でピントの山を掴んでいるのか筆者はテスト撮影してみました。大気の状態に左右されるものの、結果はStar Size=1.64まで追い込んでいました。このピントの追い込みをたった2~3分で自動的にやってくれるのはとても快適でした。

ちなみに手動でここまで追い込むのはかなり苦労すると思います。皆さんもこのような経験がおありだと思います。しかも外気温0度くらいの冬の夜空では指先がかじかんでテンションが下がってしまいますよね(^^)

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カシオペア座のハート星雲(IC1805) by ZWO ASI2400MC-PRO + AskarFRA400

上写真はオートフォーカス機能でピント合わせをしたまま何も補正しない状態で撮影した画像です。画像をクリックして大きくして見て下さい。暗くて小さな微光星までジャスピンであることが分かります!

 

ビデオ撮影可能になったASIAIR-PRO!

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ZWO社製ASIAIR-PROでビデオ撮影が可能になりました。いままではディープスカイオブジェクト(星雲や星団や銀河など)が対象でしたが、最新のファームウェアにアップデートするだけで、今後は惑星写真や月面写真もASIAIR-PROでビデオ撮影できることになります。

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ASIAIR-PRO初期画面の「Preview」→「Video」→「ビデオセッティング」アイコンをタップします。

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1.ビニングモードを選択

2.ビデオフォーマット(MP4/AVI/MP4+AVI)を選択

   *MP4データはなんとスマホやタブレット内にそのデータをセーブ可能

3.・露出の単位を選択 ・BGMの有無を選択 ・画像水平反転

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4.画面右サイドにてホワイトバランス、ゲイン値そして露出時間を設定

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5.オレンジ丸印内をタップしてビデオ解像度を選択

 ・選択した解像度が画面下段左に表示される ・FPSも自動計算されて表示される

 

このビデオ撮影機能がASIAIR-PROに搭載されたおかげで、惑星撮影時にどうしても必要だったパソコンが不要になりました。とても便利ですね!

EM11+TEMMA3赤道儀を電視観望で遊びました vol.2

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1分×60枚ライブスタックFits画像をStellaImage→Photoshop→DeNoise処理

大光害地の神奈川県川崎市で撮影した生画像のFitsデータをちょこっと画像処理したバラ星雲です。下写真は筆者が撮影している様子を友人が撮影してくれたものです。これだけ明るい街中でも綺麗なバラ星雲が見られちゃうので撮影した本人も驚きました! これはナローバンドフィルターの効果のお陰だと感じました。

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撮影時の周辺写真 「街の明かりが、とても綺麗ね、川崎ぃ~♪」

撮影システム:

ZWO ASI2400MC-PRO冷却CMOSカメラ + ZWO ASIAIR-PRO + ZWO ASI120MM-mini(オートガイドカメラ) + タカハシEM-11+TEMMA3赤道儀

・露出1分×60枚ライブスタック ・ゲイン値158 ・冷却温度-10℃ ・ダークフレーム&バイアスフレームをスタッキング中に自動減算 ・IDAS NB1フィルタ

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ASIAIR-PROアプリ画面のスクショ 1分×60枚 電視観望でこんなに見える!

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バラ星雲やカリフォルニア星雲などを撮影している時は、友人宅のお部屋の中からASIAIR-PROを介してすべてをコントロールしていました。パソコンではStellaNavigatorを起動して、電視観望で次に見る天体を探していました。望遠鏡の焦点距離とCMOSカメラのチップサイズをパラメータとして入力しておけば、簡単にその画角と天体の大きさが分かるので、とても快適に電視観望を楽しむことができます。

 

EM11+TEMMA3赤道儀を電視観望で遊びました vol.1

タカハシEM11赤道儀がWiFi仕様のTEMMA3になってとても便利にそして快適になりました。それを筆者が京浜工業地帯川崎市の知人宅の南向きベランダで検証してきました。

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タカハシEM11赤道儀をZWO社ASIAIR-PROでフルデジタル武装

結果は、大光害地+北極星の見えない場所でこんなに簡単に楽しく電視観望システムで天体を見ることが出来るんだぁというのが感想です。まずは以下のASIAIR-PRO画面のスクショを見て下さい。オリオン座とふたご座の境界線近くに位置する散光星雲のモンキー星雲がこれだけ写っています。。。極軸もしっかりと合わせていないのに。

これは高精度EM11赤道儀+天体自動導入+プレートソルビング+オートガイド+短時間露出LiveStackのなせる業と言えます。ではこの時の手順をご説明いたします。

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モンキー星雲:1分×7枚LiveStack 冷却-10℃ IDAS NB1フィルタ

1.EM11赤道儀の極軸を北極星の位置に目見当でだいたい合わせておく。

2.鏡筒をテレスコープウェスト+天頂に向ける。SkySafariアプリとTEMMA3を接続。ハンドコントローラのファンクションNo.29で天頂同期。

3.SkySafariでおうし座アルデバランを自動導入。鏡筒の向いた方向とアルデバランとのズレを三脚の脚を持っておおまかに補正。赤道儀の高度調整ネジで、アルデバランに近づくように鏡筒を上下させておおまかに補正。

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つぎに、SkySafariでみなみの魚座のフォーマルハウトを自動導入。ズレている分だけ前述のように補正作業を行い、極軸合わせ終了。
4.こんどはASIAIR-PROで撮影したい天体(この例ではモンキー星雲NGC2174)を自動導入。すると自動的にプレートソルビング機能が働いて、撮像チップの中心にNGC2174が確実に捉えられる。

5.すかさずオートガイドをスタートさせる。ちなみにEM11赤道儀の場合は、オートガイドのパラメータもすべて初期値のままですんなりキャリブレーションも完了。

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EM11赤道儀の微動精度の高さもご覧の通り。上スクショ写真で馬頭星雲を写野中心にしたい場合も、ASIAIR-PROのセンタリング機能を使うと気持ちよくあっという間に下スクショ写真のように構図を調整することが出来るのです。

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天体撮影している時の風景写真を見てください。眼視では3等星がほとんど認識できない環境でした(笑)

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タカハシEM11+TEMMA3赤道儀を手に入れると、晴れていればどこでも簡単に電視観望スタイルで天体撮影が楽しめる「WiFiデジタル赤道儀」だと確信しました。

EM11+TEMMA3赤道儀はZWO社ASIAIR-PROととても相性がいいですね!