ネイチャーショップKYOEI東京店 星ブログ

新製品情報はもちろん、機材のテクニカルガイドや、webショップには掲載できないブログだけの限定情報など、裏表織り交ぜてぶっちゃけます!

ポンス-ブルックス彗星をSeestarS50で撮っちゃいました!

ポンス-ブルックス彗星(12P/Pons-Brooks)は周期70年の周期彗星。1812年発見。

夕方日の入り前の西空の低い高度に位置する、いま話題の彗星を筆者の星仲間(N上氏)がSeestarS50で撮影されたので、その画像をお借りしました。N上氏は長年天体観望や撮影をされてきましたが、最近はSeestarS50スマート望遠鏡での電視観望/撮影を楽しまれています!

 

撮影情報:

2024年3月18日19時43分 露出時間2分 地上高度約8° 撮影地:島根県松江市

 

撮影コメント(by 星仲間):

仕事を終えると、宍道湖に沈む夕日を撮るには遅過ぎたが、ポン・ブルック彗星はまだ間に合うタイミング。夕日撮影ポイントに向かう。

彗星の高度がかなり低いので、SeestarS50をアウトドア用チャブ台の上に載せて撮影準備。SeestarS50を立ち上げて、iPhoneと接続。アプリの星図を表示させて、彗星がいるであろう付近を画面内でウロウロすると、”12P PONS BROOKS COMET”の表示が!

やったー!と思いながら、自動導入で筒先を合わせた。。。そして彗星を導入した状態で、アプリ初期ページに戻り、星雲星団メニューから撮影ボタンのある画面へ。そうしたらすでに12Pの彗星核がボンヤリ映っているてはないか!

中心からズレているものの、先ずは証拠写真撮影! 1分ほど撮影した後、尾の位置、方向も考えつつ、画角を調整し、ポン撮影。2分撮影でこれ以上は明瞭にならない、と判断して、撤収…。寒風吹き荒ぶ湖岸を離れることとした。

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ここまで写るとは感動もの!

メシエ51(子持ち銀河)…りょうけん座 距離:3,700万光年

昨秋に知り合いになった星仲間から天体画像をお借りしました。難しいことにこだわらずに、冷却CMOSカメラ(ZWO社ASI533MM-Pro)での天体撮影を飄々と楽しんでおられる姿に、筆者は惹かれました!

 

撮影情報:

①日時 令和6年2月18日 午前1時45分から撮影開始

②場所 福岡県八女市矢部村 標高580メートル

③撮影フレーム L 300秒×12枚、R 300秒×5枚、G 300秒×5枚、B 300秒×6枚

GAIN=100、ダークおよびバイアス適用

④機材 

・鏡筒(ビクセン社) R200SS エクステンダーPH

・カメラ(ZWO社) ASI533MM-ProEAFEFW8ASIAIR-PLUSによる制御

赤道儀(ZWO社) AM5

・pixinsightによる編集、blurxterminatorを使用

⑤撮影者コメント

月が沈むのが午前2時だったので、遅い撮影で短時間での撮影となりました。

空の透明度が高く、初めてのLRGB撮影にもかかわらず、綺麗な写真が撮れました。ASI533MM-Proは銀河の撮影にぴったりで、これからも様々な対象を撮影したいと思いました。(福岡県 S水様)

 

筆者の感想:

写真の左上隅に写っている銀河IC4263は、なんと明るさ15.1等級なのに、その形状や濃淡まで捉えられていますね。S水さんの技術およびノウハウとCMOSカメラのイノベーションとの結果ではないでしょうか! ご協力いただきありがとうございます。

 

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星のソムリエ シンポジウムに行ってきました🌟

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3月3日と4日、和歌山大学キャンパス内で星のソムリエシンポジウムが開催され、筆者も初参加いたしました。会場は招待講演や数々の発表が行われて熱気に包まれていました。

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ご覧のように昼間はSeestar S50スマート望遠鏡が太陽観察に大活躍☀️ 会場の大型モニターに投影して、リアルな太陽像を皆さまに見ていただきました。

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日が暮れてからは、オリオン座大星雲やメシエ82系外銀河そして馬頭星雲などを次々に導入観察しました。星のソムリエとしてはまさに最高の懇親会のお酒の肴にしていただけたかと!🍷


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スマート望遠鏡は室外に、リアルな天体映像は室内の大型モニターにって、いまのトレンドに合っていてやっぱり感動しますね!

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Seestar S50で小学校にて電視観望会開催!

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最近は雨降りが続く東京でしたが、昨日はなんと晴れ間が広がり、東京都杉並区内の小学校校庭で電視観望会を開催しました。日中は太陽観察をiPad画面で安全に見てもらいました。ご覧のようにめちゃ大きな黒点が現れていて、皆さん感動されていました。学校側は懐かしい太陽投影板も☀️

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夜になると電視観望スタイルの星雲観望が威力を遺憾なく発揮しました。「オリオン座大星雲の姿や色彩を初めて見ました♪」「凄い迫力ですね」などなどの嬉しいコメントをたくさんの方からいただきました。


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大きなモニターやスクリーンに写し出される天体像は見応えがありますよね!

50人以上の方にスマホAirDrop機能で撮影天体画像をお土産としてプレゼントしました。すると待ち受け画面にしまーすとの反応が😉

ZWO社がCP+2024にブース出展!

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本日から2月25日までパシフィコ横浜でカメラショーが開催されています。今年からZWO社も望遠鏡や赤道儀CMOSカメラ、そして話題のSeestar S50スマート望遠鏡などを携えてブース出展しています。KYOEIもお手伝いで参加しています🔭


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あいにくのお天気予報ですが、会場は熱気に包まれています。皆さまのご来ブースをお待ちしています。


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ZWO社ブースは黒丸印のあたりです!

 

Seestar S50 風景モードを使ってみた!

星や月を撮影することができるSeestar S50の風景モードでは、どんな写真が撮影できるのでしょうか。実際に試してきました。

 

神奈川県三浦市の菊名海岸から約7㎞先の火力発電所の建物を写すと、夕方の太陽が沈み始めて辺りが暗くなってきているにもかかわらず、煙突が鮮明に映し出されました。

横須賀火力発電所の建物。煙突の柱の階段も確認することができます。

地図でその距離感を掴んでください。日没後にもかかわらず遠距離でも写るんですね!

そこから少し西の町も写してみました。

バスが信号待ちしているのが見えます。

動画では車が走っているのが分かり、私にはなんだかドラマのワンシーンのように見えました。

 

東京湾の向こう約15㎞先に見える千葉県の鋸山方面には、船が通るのも見えました。

視力1.5を持つ私の肉眼でも、船っぽい何かが動いているな…レベルの距離ですが、Seestarではスマホの画面から見切れるほどに大きく船が写っていて感動しました。

 

横浜へ移動し、山下公園からなみなとみらいのヨコハマグランドインターコンチネンタルホテルと大観覧車🎡を見てみました。

ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテルの頂上付近にある女神の像が!

羽の模様や服のシワまで見えました。明るさを変えると顔もよく見えました。

よこはまコスモワールドの大観覧車「コスモクロック21」。

時間的に大観覧車の営業はもう終わっていたので、動いていない観覧車にピントがよく合い、ネオンカラーや細かいところまでよく写りました。

 

そして、山下公園から約20km以上先にある東京タワーと30km以上先にあるスカイツリーも! この時、ピントが手前の建物に合ってしまいタワー本体は少しボヤけているように見えますが、写ったこと自体にテンションが上がりました。

東京タワー
撮影地から東京タワーとスカイツリーまでの距離

近い将来、わんこもSeestarS50で風景や星空を見るようになるのかなぁ。。 まあスマホタブレットの画面で観察するので、わんこでも既に見ているのかも(笑)

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Seestar S50で春の系外銀河まつり🌸

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りょうけん座に位置する子持ち銀河と呼ばれるメシエ51。露出時間を長めの60分(10秒×360枚スタッキング)でSeestarS50電視撮影してみました。撮影地の埼玉県秩父市は外気温マイナス3℃とめちゃ寒かったのですが、これだけ写るととても幸せな気持ちになります😉
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獅子座のトリプレット銀河もこんなに写りました。NGC3628、メシエ65、メシエ66は同一視野に収まるんですね(^^)
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こんなに寒いのにバッテリーは6時間保ちました。

この写真はいまの撮影地の風景です。Seestar S50が雪山に映えます🏔️

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系外銀河ではないのですが、モンキー星雲🐵も撮影しました。これは露出時間20分です!

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夜間の星空観望のあと、帰途に着く前の午前中にはSeestar S50で太陽観測も☀️  最近はたくさんの大きな黒点がよーく見えます(^^)

*掲載した系外銀河や星雲の天体写真はデバイスのスクリーンショット画像です。➡︎撮影現場でこれらと同じ画像が見られています♪

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