ネイチャーショップKYOEI東京店 星ブログ

新製品情報はもちろん、機材のテクニカルガイドや、webショップには掲載できないブログだけの限定情報など、裏表織り交ぜてぶっちゃけます!

ビクセン赤道儀で電視観望!

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なんと快適に星空クルーズそして電視観望ができるんだろう…これが筆者のファーストインプレションです(^^)

STAR BOOK TENコントローラが接続されたビクセンSXD2赤道儀やAXD赤道儀と、ZWO社ASIAIR-PROとの相性もとても良くて、LANケーブルでそれらを接続するだけで細かな設定や調整は何一つ不要でした。

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電視観望中のiPadの画面(プレアデス星団)をご覧ください。観望中は残念ながら厚めの雲に夜空が覆われてしまい、目視ではなんとか2等星が限界の状態でした。実は北極星もろくに見えない状態で極軸も大まかにしか合わせていません。

それでも天体自動導入→プレートソルビング機能→Center Here機能などのASIAIR-PROからの細かな調整信号に赤道儀がしっかりと反応していることがわかりました。

ちなみにオートガイドの設定も全くの初期値の状態で正確にガイドしてくれることが確認できました😆

なお今回は小型軽量大容量の高性能リチウムイオンバッテリーのポータブル電源を使って、マイナス5℃の凍てつくような寒さの下でも快適に天体観測を楽しめました!

 

KYOEI Zoom講座 ~電視観望ってなに?~ 開催します!

ご好評につき定員に達しました。ありがとうございます。

現在お申し込みを受け付けておりません。

参加申し込みはこちらから: https://forms.gle/S3MWRucbEabo94ANA

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「KYOEI Zoom講座 ~電視観望ってなに?~」を以下の日程でZoomにて開催します。
参加を希望される方は、お名前とメールアドレスなどをお知らせください。
 日時:2021年2月13日(土)13:00-14:00
 内容:「CMOSカメラで電視観望をやってみよう!」
 コンテンツ:1.観望会あるある!
       2.電視観望の概念 
       3.人気の秘密
       4.電視観望会の開催風景
       5.Q&A
 定員:15名さま(先着順)
 受講料:無料
 担当:村上将之(KYOEI TOKYO、星のソムリエ

 

お申し込み後すぐに確認メールを返信いたします。
正しく申込みがなされたかご確認ください。
Zoom参加のURLやミーティングIDやパスコードなどを、ご記入いただいたメールアドレスあてに開催日の前日までにお知らせします。
前日中にメールが届かない方は、お手数ですがご連絡ください。

※このZoom講座では、担当がご参加の皆さまのご質問になるべく答える形式での講座を予定しています。「こんな内容を聞きたい」という要望をご質問欄にぜひお寄せ下さい。
※なお講座では「Zoom」をWEB会議システムとして利用します。受講される方は、事前にZoomの環境をご用意ください。
 
お問い合わせ: 03-3526-3366 または kyoeisangyo3366*gmail.com(*を@に)

参加お申込みはこちらから: https://forms.gle/S3MWRucbEabo94ANA

 

電視観望したアンドロメダ銀河を画像処理!

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M31 アンドロメダ銀河 230万光年彼方に浮ぶ満月6個分の大きさの銀河

1週間ほど前に撮影してきた画像をちょこっと画像処理してみました。その画像とは電視観望スタイルで露出2分、しかもプレビュー画面なのでダークフレーム減算やフラットフレーム除算もしていません。なおかつCMOSチップ冷却も忘れてしまった1枚画像です。そんな画像でもこれだけ綺麗になるんですね!

画像処理:StellaImage7にてディベイヤー処理、レベル補正、トーンカーブ補正、デジタル現像のみ

撮影システム:・望遠鏡 Askar FRA400 ・赤道儀 iOptron CEM40 ・CMOSカメラ ZWO ASI2400MC-P ・撮影コントロール ZWO ASIAIR-PRO

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これが電視観望中のアンドロメダ銀河 iPad画面をスマホで撮影

上写真を細かく見ると、撮影したときのオートガイドグラフから大気の安定具合やその他の撮影設定情報がわかりますよね(笑)

雲だらけなら電視観望!

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夕刻、撮影現場に着いた時には晴れ間が半分くらいあったのに、日が落ちてからは夜空一面雲だらけに。そんな時はお手軽な電視観望スタイルの星空ツアーをお薦めします! このアンドロメダ銀河は露出2分の1枚画像。それ以上の露出だと雲で隠されちゃうからです。

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オリオン座大星雲は露出30秒の1枚画像。これは薄雲が通過中でした。ノイズが多いですが、観望には十分に耐えられるかと。。

ちなみに両画像とも冷却なしで撮影。まぁ外気温が低かったので、CMOSチップ温度は5℃まで下がっていました^_^

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今年もよろしくお願いします😆

RedCat51ってやっぱり凄い!

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テスト撮影機はRedCat51と色違い同スペックのスペースキャット!

口径がたったの51㎜の小口径望遠鏡RedCat51でハート星雲のSAO合成写真撮影にチャレンジしてみました。当たり前ですが眼視でいくら頑張っても何も見ることが出来ないハート星雲を、こんなに小さな口径の望遠鏡で写すことが出来るのですから筆者は結構驚きました。

・鏡筒:William Optics RedCat51 ・CMOSカメラ:ASI183GT/ASI120MM-mini

・ZWO社製ASIAIR-PROにてコントロール ・赤道儀iOptron iEQ30赤道儀

*背景のKYOEIマウナケア2.6mドームは毎夜の星空観望会で活躍しています。

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カシオペア座ハート星雲(輝線星雲) 地球から7,500光年

今回はフィルターホイール内蔵タイプの冷却CMOSカメラ”ASI183GT”+”ASIAIR-PRO”ですべてをWiFiにて制御したのでとても快適でした。フィルターの交換指示、CMOSチップの温度管理、撮影制御、オートガイド制御、望遠鏡制御などがタブレット1つからコントロールできるのでめちゃ便利です。

干渉フィルターはバーダープラネタリウム製のHα、OⅢ、SⅡを使用しました。

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撮影している場所の環境風景

*今回もいつもお世話になっている山梨県北杜市美しい星空の宿「スター☆パーティ」さんのお庭にて楽しく快適にテスト撮影しました。

 

ASIAIR-PROがオートフォーカス機能を搭載!

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ZWO社製ASIAIR-PROのアプリがバージョンアップされて、なんとEAF(電動フォーカサー)で完全オートフォーカス機能が使えるようになりました。これは超便利で快適と筆者は感動しました。オートフォーカス所要時間はたったの2~3分でした。

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上写真のようなラフ過ぎるフォーカス合わせの状態では、黄色い警告メッセージで「もう少し星が見えるようになるまでマニュアルでピント調節してね!」と表示されます。

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このくらいまでマニュアルでピントを合わせたら、”AFアイコン”をタップします。

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すると上写真のような画面に切り替わり、接続されたCMOSカメラで自動的に露出2秒で撮影してその画像データの解析が行われます。この撮影と解析を繰り返してピントの山を探してくれます。

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オートフォーカス完了後、オートフォーカス機能はどのくらいの精度でピントの山を掴んでいるのか筆者はテスト撮影してみました。大気の状態に左右されるものの、結果はStar Size=1.64まで追い込んでいました。このピントの追い込みをたった2~3分で自動的にやってくれるのはとても快適でした。

ちなみに手動でここまで追い込むのはかなり苦労すると思います。皆さんもこのような経験がおありだと思います。しかも外気温0度くらいの冬の夜空では指先がかじかんでテンションが下がってしまいますよね(^^)

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カシオペア座のハート星雲(IC1805) by ZWO ASI2400MC-PRO + AskarFRA400

上写真はオートフォーカス機能でピント合わせをしたまま何も補正しない状態で撮影した画像です。画像をクリックして大きくして見て下さい。暗くて小さな微光星までジャスピンであることが分かります!

 

ビデオ撮影可能になったASIAIR-PRO!

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ZWO社製ASIAIR-PROでビデオ撮影が可能になりました。いままではディープスカイオブジェクト(星雲や星団や銀河など)が対象でしたが、最新のファームウェアにアップデートするだけで、今後は惑星写真や月面写真もASIAIR-PROでビデオ撮影できることになります。

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ASIAIR-PRO初期画面の「Preview」→「Video」→「ビデオセッティング」アイコンをタップします。

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1.ビニングモードを選択

2.ビデオフォーマット(MP4/AVI/MP4+AVI)を選択

   *MP4データはなんとスマホやタブレット内にそのデータをセーブ可能

3.・露出の単位を選択 ・BGMの有無を選択 ・画像水平反転

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4.画面右サイドにてホワイトバランス、ゲイン値そして露出時間を設定

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5.オレンジ丸印内をタップしてビデオ解像度を選択

 ・選択した解像度が画面下段左に表示される ・FPSも自動計算されて表示される

 

このビデオ撮影機能がASIAIR-PROに搭載されたおかげで、惑星撮影時にどうしても必要だったパソコンが不要になりました。とても便利ですね!