最近、協栄産業1階のショールームにはPCカメラをご検討されている方のご来店が増えてきました。ありがたいことです。感謝です!
日本ではなかなか実機を見られるチャンスが少ないのも確かなので、東京への出張時や秋葉原へのお買い物がてらに立ち寄られるみたいです。
オートガイダー機、PoleMaster、天体撮像機など代表的な機種は揃えてありますので、自由に手に取って体感することが出来ます。重さや質感やデザイン性に関しては百聞は一見に如かずではないでしょうか!
PoleMaster
赤道儀の極軸の精度をはるかにアップするためにPoleMasterはとても役に立ちます。Pole=天の北極を意味し、Master=達人、名人、極めるを意味する単語ですので、なかなか旨い製品名を付けたなと感心します。
お勧めの理由
最大のポイントは、パソコンの画面を見ながら直感的に、赤道儀の極軸を天の北極に正確にしかも迅速に合わせることができることに尽きます。しかも操作が簡単なので、2~3回ほど使えば、今までの苦労は何だったんだろうと思うくらいに、どなたでも5分もあれば正確に極軸を追い込むことが出来ると思います。
でも実はその他にもお勧めポイントがあります。それは老眼対策(40歳代から始まってしまいますよね)です。特に眼鏡をかけた方には超オススメです。極軸望遠鏡を覗き込む際に、腰をかがめて眼鏡のレンズがカチカチ接眼部にあたりながら、「あ~北極星が見えない。腰が痛い。」といった経験はありませんか? PoleMasterはパソコンの画面を見ながら極軸を追い込むので、目や腰にストレスフリーなのです。 これは筆者も感じている本当の意味でのPoleMaster導入のメリットではないでしょうか(笑)
接続方法
→ つまり赤道儀の極軸の回転軸と平行してPoleMasterを取り付けられればどこでもOKです。ただし、ぐらつかないようにかなりしっかりと固定する必要があります。
→ ということは、極軸望遠鏡がもともと取り付けられない赤道儀であってもPoleMasterを使うことができるケースが多分にあります。
操作マニュアル
協栄産業は操作マニュアルに2つのマニュアルを用意しています。それは“紙マニュアル”と“動画マニュアル”です。とくに動画マニュアルをご覧いただければ、どなたでもすぐに使えるように編集しています。ここでは少しだけ動画マニュアルをお見せしちゃいます(35秒)。
操作方法
PoleMasterを使うと快適な望遠鏡ライフを享受することが出来るようになります。赤道儀は組み上げても、極軸を合わせるのが面倒くさくってという方はたくさんいらっしゃると思います。そういう方にまさにうってつけなのがこのPoleMasterなのです。
さあ、簡単に本来の赤道儀の設置をやってみませんか。。。きっと天体写真が撮りたくなりますよ!
製品写真、箱写真
ご覧の通り、製品は質感が高くてお洒落でカラフルなカラーリングです。デザインセンスも良くて手にした時の満足度もイケてると思います。
主力製品は31.7mm径の接眼スリーブに差し込んで使う形状なので、特別なアダプターなしでそのまま望遠鏡に接続できます。PCカメラ本体をはじめ接続ケーブルやオートガイドケーブルなど必要最小限なパーツ類は、缶またはプラスチックケースに収納されています。
ラインナップ紹介
店内ウィンドウ展示
KYOEIではみなさまに手に取って見ていただけるようにショールームのウィンドウケース内にQHYCCD製のPCカメラをたくさん展示しています。お近くにお越しの際は是非ともお立ち寄りください。お待ちしています。
チェック体制
当たり前のことですが、KYOEIでは全品動作チェックを実施しています。外観検査、同梱物確認、ブロアー処理、通電動作テストなど。。 購入したその日から安心してお使いいただけます。
QHYCCD
ハッブル宇宙望遠鏡が撮影したような惑星写真や淡くて暗い星雲や星団の写真を小型望遠鏡システムでも撮影できるカメラとして、再びPCカメラがブームになっています。
1か月をかけて、人気のPCカメラ「QHYCCD」について、パソコンユーザーや天文初心者を対象に分かりやすく紹介していきます。
< QHYCCDのコンテンツメニュー(予定)>
CCDカメラ今昔物語
かつては冷却CCDカメラ、いまはPCカメラと呼ばれている天体撮影に特化されたカメラは、この20年余りで大きく変化を遂げてきました。ある意味、革命が起きたと言ってもいいのではないでしょうか。それはカメラの心臓部である「CCD/CMOSチップ」が飛躍的な進化をしてきたからです。
ここではまず、それぞれの時代の代表的な機種でスペックを比べてみましょう。
画素数 | ピクセルサイズ | データ転送方式 |
データ転送速度 |
価格 | |
約20年前 | 160万画素 | 9μm×9μm | 双方向パラレル | 最大4Mbps | 100万円 |
現在 | 210万画素 | 2.9μm×2.9μm | USB3.0 | 最大5000Mbps |
5万円 |
*現在はほとんどの機種がオートガイド機能も標準装備
何故いまPCカメラなのか?
・お手軽さ(小型、軽量、省電力)
・お気軽さ(価格:例えるとスマホと同じで2~3年で買い替える感覚)
・高性能化(小さい画素で高解像度、低ノイズ、超高速転送、超高感度(裏面照射))
・汎用性(ハードウェアとソフトウェアを別会社で製作)
→ つまり20年前と比較して現在の機種は、“性能は超高性能”、“価格は1/20”
皆さまの中には、PCカメラっていまいちよく分からない、なんとなく取っ付きにくいと感じていらっしゃる方もおられると思います。その場合、PCカメラはパソコンの外部周辺機器であると捉えていただければ理解しやすくなるのではないでしょうか!つまりプリンターや外部ハードディスクと同じ位置づけです。
筆者の経験からすると、パソコンを使っている人はPCカメラも簡単に使いこなせると思います。
さあ、PCカメラで高解像度なデジタル天体撮影にトライしてみませんか!
M-GENがハンガリーから入荷されると、KYOEIスタッフが1台1台入念な検品を実施します。ご購入いただいたお客様に快適にお使いいただくために、初期不良や欠品などを未然に防ぎます。
チェック項目としては、
・通電動作テスト ・外観チェック ・同梱物チェック ・クリーニング など
最後にKYOEI制作のクイックスタートマニュアルと実践マニュアルを同梱して発送です! これらのマニュアルはもちろん日本語です。
*画面は英語表記ですが、簡単で分かりやすい単語が使われています。
おまけ
M-GENはパソコンを使わないので、当たり前のことですが、事前準備としてアプリケーションプログラムやドライバーなどのインストール作業は不要です。ということは、他のオートガイダーではたまに起こるパソコンのOSのバージョンUPに起因して動作が不安定になるような心配も不要です!
ディザリング機能とは、よりノイズが少なく滑らかなディープスカイ天体画像が得られる新しい撮影手法です。これはM-GENカメラのCCDセンサーを構成する小さなピクセル(約4μm)単位で写野の構図をずらす画期的な機能です。(詳細はこちらへ)
①「M-GEN」とデジカメそして赤道儀を接続します。
写真はディザリング撮影に必要な別売「カメラコントロールケーブル」とデジカメとの接続画像
②M-GENでいつも通りにオートガイドの設定を行います。
・ガイド星にピントを合わせる ・キャリブレーション実施 ・オートガイドスタート
③ディザリング機能をONにする。
M-GENのメインメニュー内の「Random displace」でEnableにチェックを入れます。
④「Exposure」メニューにて、以下の項目を設定します。
・撮影回数
・インターバル秒数(=>このインターバルの間に写野の構図をずらします)
・露出時間
⑤ディザリング撮影をスタート
上段はディザリング機能をONにして撮影した画像20枚を星の位置でコンポジットした写真
ご覧のようにホットピクセルやノイズが平均化されて目立たなくなっています!
ここではM-GENの基本的な操作方法をご紹介します。
①ガイド鏡にM-GENを取付けて、M-GENの電源スイッチを入れます。
②「ライブビュー」機能を使ってガイド星を選択してピントを合わせる。
高感度なM-GENは、ガイド星を探す必要はまずありません。基本的には、ライブスクリーン内に映し出されている星をガイド星としてセレクト(選ぶ)するだけです。
ライブスクリーンを見ながら、そのガイド星におよそでいいのでピントを合わせます。(通常は露出時間:500~900ms以下なので動画として見えます)
ピントの合わせ方には2つのモードが用意されています。
1.ライブスクリーンを見ながら、星像が最も小さくなるようにピント合わせをします。
2.星が”点”ではなく、上から下までのつららのような”棒”として表示されるモードで、この”棒”が細長くなるようにピントの微調整を行います。これはとても便利なモードです。
③「キャリブレーション」を30秒ほど実行させる。
これは正確なオートガイドをするために、赤道儀がどのような動きをするかをM-GENに教えるステップです。このキャリブレーション中、M-GENは赤道儀に信号を送り、どのようにガイド星が動くかを分析します。
④オートガイドスタートです!