山梨県の八ヶ岳にあるペンションスターパーティーで電視観望してみようと思い立ち行って来ました。
ご覧のように紅葉🍁は見事でしたが、あいにくの台風接近により星空を堪能することはできませんでした(-_-)
そこで夕食後は、ペンションオーナーからの素晴らしい星空解説を一緒に行った星仲間と室内で聴かせていただきました。筆者も最新CMOSカメラによる天体撮影についてトークしました。露出時間やスタック処理の方法について関心が寄せられました!
山梨県の八ヶ岳にあるペンションスターパーティーで電視観望してみようと思い立ち行って来ました。
ご覧のように紅葉🍁は見事でしたが、あいにくの台風接近により星空を堪能することはできませんでした(-_-)
そこで夕食後は、ペンションオーナーからの素晴らしい星空解説を一緒に行った星仲間と室内で聴かせていただきました。筆者も最新CMOSカメラによる天体撮影についてトークしました。露出時間やスタック処理の方法について関心が寄せられました!
昨夜、東京都小金井公園で電視観望やってみました。夜空の状態は、薄曇りと光害であまりよい条件ではありませんでした。カシオペア座の星が4つだけ、白鳥座のデネブとサドルは見えるけどアルビレオは見えない、そんな明るさでした。
・CMOSカメラ:ZWO ASI178MC ・望遠鏡:口径70mm 焦点距離400mm
・SharpCapのLiveStack機能にて露出5秒×135枚スタック ・StellaImage7画像処理
・外気温10℃(CMOSセンサー温度16.2℃)
上画像の中には、なんと15等級の恒星まで写っています。
ZWO ASI178MCはピクセルサイズが2.4×2.4μmという極小サイズで600万画素のチップを採用したモデル。夜空が暗くて大気の状態のよいロケーションでの撮影なら、きっと驚くような解像度の天体画像が見られたかもしれません!
・CMOSカメラ:ZWO ASI224MC ・望遠鏡:口径70mm 焦点距離400mm
・SharpCapのLiveStack機能にて露出5秒×200枚スタック ・StellaImage7画像処理
・外気温10℃(CMOSセンサー温度17.6℃)
平日の仕事が終わってからでも、電視観望なら簡単快適に天体を楽しむことができます。このフットワークのよさも電視観望ならではですね!
KYOEI東京店の前の歩道でこと座のM57(リング星雲)を電視観望してみました。
ご存知のように秋葉原は光で満ち溢れた街ですが、デジタルパワーを活用した電視観望システムだと簡単快適に惑星状星雲の姿を映し出してくれます! そのシステムは以下の通りです。
・CMOSカメラ:ZWO ASI224MC ・撮影ソフト:SharpCap
・望遠鏡:口径70mm 焦点距離400mm ・赤道儀:iOptron CEM25
18:00 機材を店頭の歩道へ出してセッティング。これが一苦労。。。
(周囲のビルが高くて北極星見えない。空が狭くてベガとデネブしか見えない。)
19:30 撮影開始。
露出時間2.4秒、Gain=298、SharpCapのLiveStack機能で132枚スタック。
LiveStack機能とは、写野に写っている恒星10~20個を使って自動的に位置合わせをしてスタックしてくれる超便利でありがたい機能。この機能で撮影した画像が上の写真。
19:45 雲がこと座付近に湧いてきて撮影終了。
部屋の片隅や押し入れに眠っている天体望遠鏡があれば、是非とも電視観望で星空を堪能してみませんか? お持ちのパソコンにCMOSカメラを接続すれば、そこが宇宙へのエントランスになります!!
秋葉原にあるKYOEI東京店のショップ前はこんなところです。撮影の後すぐにこと座のベガやM57(リング星雲)はビル没になってしまいました(笑)
5. ソフトウェア
SharpCapというCMOSカメラ制御ソフトが使いやすいです。いくつか試しましたが、電視用ではスタック機能が充実しているSharpCapが一番だと思います。バージョン2.9や3.0台のSharpCapはフリーですが、バージョン3.1以降のSharpCap "Pro"から有料になりました。年間ライセンスで10ポンドとのことです。Proの方はPolar Alignment, Dark Subtraction, Flat Frame Correction, Assisted Focus and Scriptingなどがついていますが、電視だけならProの機能はほとんど使わなくてもすむので、まずはProでないほうのフリーのものから試して、必要ならProのライセンスを手に入れるのがいいのかと思います。
ここでは簡単にポイントだけ挙げておきます。
6. アクセサリー
7. その他
さて、機材は揃いましたか?
8. それでは電視観望を試してみましょう!
昨日、富山市天文台で見た惑星状星雲M57です。お客さんが結局誰もこなかったのですが、せっかくなのでPCの画面をiPhoneで写真に撮って見ました。こんなのが見えたら大成功です。印象としてはこの写真に写っているのとほとんど同じようなものをその場で見ることができます。皆さんも是非とも電視観望を楽しんでみてください。
最後に
電視観望は、眼視や一眼レフカメラの撮影のちょうど間の、橋渡し的な手法なのかと思います。シャープさでは眼視に勝つことはできませんし、鮮明さでは画像処理をした撮影画像にはかないません。ですが、その場で星雲に色がついて見えるだけでもかなりインパクトがあると思います。各地の観望会でこの電視という手法が広まると嬉しいです。
*富山県 Samさまのほしぞloveログはこちら
楽しく快適に星雲星団を電視観望されている富山県Samさんのブログに分かりやすい入門記事がアップされていたので、許可をいただいてKYOEI星ブログに掲載いたします。
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先日の福島県星の村スターライトフェスティバルでもそうでしたが、電視観望が盛り上がりを見せているので、これから電視観望を始めたい人のために機材や説明などを簡単にまとめておきます。
電視観望は、高感度のCMOSカメラなどを使い、ライブビューで星雲や星団を見ることができます。特に星雲に色がついて見えるので、観望会などで披露すると大きなインパクトがあります。また、大人数でモニターを共有して見ることができるので、もうちょっと写野を動かしてみてとか、次はあの天体が見たいとか、ワイワイガヤガヤ話しながらさまざまな天体をみんなで楽しむことができます。特に天体望遠鏡を覗きなれていない初心者の方や子供たちそして年配の方々まで、リアルな宇宙を体感することが出来ます。
1. 鏡筒
高価な鏡筒はあまり必要ありません。400mm以下の焦点距離の短いものがいいです。口径は大きい方がいいですが、意外にも60mmもあればなんとかなります。
ここで使っているもの:
2. 赤道儀もしくは経緯台
自動導入が付いているものが望ましいです。自分で星雲など導入できる方は自動導入にこだわる必要はありませんが、できれば自動導入があった方が次々と天体を移動できるので圧倒的に楽しいです。
ここで使っているもの:
3. CMOSカメラ
できるかぎり高感度のカメラがいいです。SONYセンサーを使っているものが感度がいいものが多いです。
ここで使っているもの:
*SONYの提唱するSNR1sという低照度での画像評価用の指標値が参考になり、他にもASI185MC、ASI290MCなどが候補になります。
4. コンピューター
Windows7以降が走るもの。重要な点は上にあげたCMOSカメラがUSB3.0接続なので、USB3.0ポートを持っているコンピューターが必要です。USB3.0ケーブルはCMOSカメラに付属されているのでそれを使えばいいでしょう。
*富山県 Samさまのほしぞloveログはこちら
国立天文台三鷹で開催されている「星と宇宙の日」に午後から出掛けてきました。
ご覧のように星空ひろばの隣にある50センチ公開望遠鏡ドームは閉じていましたが、各建物内のイベントにはたくさんの見学者がいました。昨年よりも若い人たちが多かったように感じました。
このレトロな屈折望遠鏡からアルマ電波望遠鏡への変遷を見ると、広大な宇宙に対する人間の飽くなき探究心を感じますね!
直径4mの球体に投影された宇宙のプロジェクションマッピングは見ごたえがありました。昨年よりもパワーアップしていて感動しました(^.^)
KYOEIはブース出店準備万端だったのですが、天候不良のため中止になってしまい残念でした。来年こそはスッキリと晴れますように!
星の村スターライトフェスティバルでKYOEIブースに来られたお客様から、電視観望システムについてのご質問をメールでいただきました。ここでは会場で実際に撮像したシステムについてご案内いたします。
会場での撮像システム構成:
・CMOSカメラ…ZWO社 ASI224MC / ZWO社 ASI178MC
・望遠鏡…1.口径80㎜(f=400㎜) 2.口径60mm(f=355mm)
・架台… 1.Celestron NexStar経緯台 2.Advanced VX赤道儀
・モニター…40インチハイビジョンテレビ(HDMI端子付き)
接続方法:
CMOSカメラ⇔(付属USB3.0ケーブル)⇔パソコン⇔(HDMIケーブル)⇔モニター
*CMOSカメラへの電源供給はパソコンのUSB端子から
使用撮像ソフト:
SharpCap (フリーウェアソフト) … 付属CD-Rまたはネットからダウンロード
撮像パラメータ(設定項目):
・露出時間…M27(アレイ星雲)の場合、会場では1.6秒に設定
・ゲイン値…550に設定
・Live Stack…Stack(ON)+ Align Frames(ON)
・ホワイトバランス調整
上写真(by ASI224MC)は前述のパラメータ設定にてスタック撮像したM27(アレイ星雲)です。口径60mm望遠鏡でこれだけ見ることが出来ます。これはSharpCapに搭載された便利なスタック機能のお陰です。この機能は、撮像されてくる画像内の任意の10~20個の恒星を自動的に選んで位置合わせをし、重ね合わせてモニターに表示してくれる優れものです。10枚もスタックされればノイズが劇的に低減され、天体画像が鮮明になります。
HDMIケーブルでパソコンと大型モニターを接続してKYOEIブースにて映し出している風景。