ネイチャーショップKYOEI東京店 星ブログ

新製品情報はもちろん、機材のテクニカルガイドや、webショップには掲載できないブログだけの限定情報など、裏表織り交ぜてぶっちゃけます!

経緯台でメシエ天体を電視観望撮影してみました!

最近発売されたSkyWatcher社製AZ-GTi天体自動導入追尾経緯台に、小型望遠鏡+CMOSカメラでメシエ天体をライブスタックで電視観望しながら撮影してみました!

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架台:SkyWatcher AZ-GTi CMOSカメラ:ZWO ASI385MC 望遠鏡:Vixen ED70ss

テスト撮影したのは埼玉県飯能市の国道沿いで、天頂付近から西空はそれなりに暗いのですが、東空は東京の光害が銀河のバルジのようにボーっと明るい場所でした。

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M27(アレイ状星雲):ライブスタックFits画像にレベル補正+トーンカーブ補正くらい

撮影システムはご覧の通り軽量コンパクトです。口径も70mm(焦点距離400mm)しかないので、ポータビリティ性もかなりいいです。スマホから経緯台をコントロールして撮影したい天体を自動導入すると、驚くなかれASI385MCの小さなCMOSチップの写野の中にちゃんと入ってきます。撮影情報を以下に記載すると。。。

・露出時間:21.1秒×15枚ライブスタック=317秒 ・ゲイン:200 ・CMOS温度:23° ・画像解像度:1936×1096

経緯台での撮影なので写野の回転が起こりますが、撮影ソフトSharpCapのライブスタック機能は背景の恒星で自動的に位置合わせをしてくれるので、しっかりとコンポジットされた画像が浮かび上がってきます。(露出を10秒程度に短くすると星の流れが収まると思います。)

上の画像を拡大して見て下さい。画像の四隅が写野の回転のためにずれているのが分かります。最終的にトリミングすればOKです。

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これはそのライブスタック中のPC画面をiPhoneで撮影した画像です。たった8枚スタックしただけでもこの程度まで写すことができます!

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M15(球状星団):この画像もレベル補正、トーンカーブ処理、デジタル現像くらい

・露出時間:15秒×24枚ライブスタック=360秒 ・ゲイン:200 ・CMOS温度:23℃ ・画像解像度:1936×1096

いずれの画像もコンパクト望遠鏡システムによるお手軽撮影手法で、メシエ天体でもここまでの写真を撮ることが出来ます。

これからの季節はCMOSカメラで星雲や星団を狙ってみてはいかがでしょうか?

 

 



 

火星 by CMOSカメラ!

今夏の火星大接近において、CMOSカメラによって撮影された素晴らしい火星写真をアップいたします。これらは筆者と仲の良いZWO社スタッフW氏からお借りしました。

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望遠鏡:C11HD+TV2.5× カメラ:ASI290MM(LRGB) 赤道儀:iOptron CEM60

この連続写真は2018年7月11日から8月4日の間にZWO社CMOSカメラで撮影されました。「ADC」大気分散補正プリズムの効果で色の滲みがなくてスッキリしています。先日の千葉県幕張火星観望会の時に、眼視や電視観望でもその効果の違いが分かりました。

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望遠鏡:C11HD+TV2.5× カメラ:ASI290MM(LGRB) 赤道儀:NEQ6pro

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望遠鏡:C11HD+TV2.5 カメラ:ASI290MM(LGRB) 赤道儀:NEQ6pro

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望遠鏡:C11HD+TV2.5 カメラ:ASI290MM(LRGB) 赤道儀:iOptron CEM60

上写真は火星大接近当日の写真です。砂嵐があったとは思えないほどのクリアさですね!

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望遠鏡:C11HD+TV2.5 カメラ:ASI290MM(LRGB) 赤道儀:iOptron CEM60

火星大接近日は過ぎたものの、まだまだ明るく輝いている火星。そのうえ最近は、秋の空気が入って夜空が澄んで透明感が増したみたいなので、まだまだ火星撮影にチャレンジしてみませんか!

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これが友人のZWO社スタッフW氏の撮像システム




 

 





触ってみました「ZWO ASiair」!

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ZWO社CMOSカメラをUSBケーブルでASiairと接続して、電源を投入。(12Vから5Vへの変換器は付属しています。)

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・事前にインストールしておいたASiairアプリを起動。

・初めての接続時には「接続されていません」というメッセージが表示されるので、Wi-Fiの設定をいつも見慣れたスマホ側のWi-Fi設定画面で行う。

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すると1~2秒で上の画面が表示されて接続が確立されたことが分かります。そしてメインカメラないしはガイドカメラが自動的に認識され、その他に赤道儀やフィルタホイールやメイン(ガイド)スコープの焦点距離などの入力を行います。最後に画面下のEnterをタップします。

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撮影画面が表示されて、画面右にあるシャッターアイコンをタップすると、上のような映像が撮影されます。この画像は簡単なAuto機能で撮影しました。

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撮影画面の左下と右下にはご覧のように様々な撮影情報が並んでいます。

ASiairは来週に入荷予定なのですが、メーカーがまだ最終テストを行っているとのことで、もう少しお届けまでに時間が掛かりそうです。恐れ入りますが、いましばらくお待ちください。

ZWO ASiairテスト機がKYOEIにやって来た!

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ずっと待っていたZWO社製「ASiair」(テスト機)が筆者の手元にやって来ました。これはWiFi経由で「ASI USB3.0カメラ」、「自動導入赤道儀」をコントロールしてスマホやタブレット端末で統合制御可能なスマートWiFiデバイスです。

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本体は手のひらに乗るほど小さくて軽く、望遠鏡に載せてもほとんどバランスが崩れないと思います。またデザインもお洒落で、スマホでディープスカイをお手軽撮影なんてスマートですよね!

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新しい天体撮影のトレンドになる可能性を秘めているASiairをテストできることがとても楽しみです! これから様々なテスト撮影やオートガイド撮影を試してみようと考えています。

原村星まつりリポート!

めちゃ暑かったけれど金星、木星土星、火星が綺麗に見えた星まつりでした。

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この写真の木星は、口径10cmの望遠鏡になんと手持ちスマホで撮影。こんなに鮮明に縞模様まで撮れるなんて感動ものでした(^^)

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昼間は太陽望遠鏡が大活躍🔭。ループ状のプロミネンスやプラージュそして彩層がよく見えました。

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夜になると雲が多めながらも、その切れ間を狙って新製品SkyWatcher AZ-GTi経緯台の自動導入でメシエ天体を捉え、ZWO ASI294MCCMOSカメラで動画電視観望しました。

上のパソコン画面に映ってるメシエ15は、薄雲越しでありながら露出5秒、Gain570でここまで見えて、これにも感動しました😊

「火星観望会」の電視システム内容は。。

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CMOSカメラ:ZWO ASI294MC + 5倍バロー

・望遠鏡:口径100mm 焦点距離740mm

・撮像ソフト:SharpCap (Gain150,Exp200ms)

こんな感じで火星や土星を撮像して、パソコンからHDMIケーブルで大型モニターに映し出しました。

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写真のようにオペレーターが刻一刻と変化する惑星の状態をみながら、パソコンからSharpCapの撮像パラメータを調整しています。

惑星の写真は画像処理なしで、写しっぱなしの像をスマホで撮影したものです。この日は大気の状態が悪かったのですが、火星表面の運河まで見えていました(^^)

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ふと気がつくと、たくさんの人がスマホ片手に大型モニターに写し出された惑星像をバシバシ撮影されていました。中にはきれいな土星が撮れてありがとうございますと、ご丁寧にお礼の言葉をくださる方もいました😃

 

電視システム「火星観望会」は大盛況!

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千葉の幕張で開催された火星観望会で、KYOEIはCMOSカメラで撮像した映像を大型モニターに映し出しました。たくさんの来場者の方々が同時に天体を見られる新しい観望会スタイルの提案です!

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火星や土星が映し出された大型モニターをスマホタブレットで皆さん撮影されていました。これも新しい星空観望みたいです(^^)  画像をインスタにアップされているのかもしれません!

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明日も電視観望やりますので、是非とも遊びに来てください🤗