ネイチャーショップKYOEI東京店 星ブログ

新製品情報はもちろん、機材のテクニカルガイドや、webショップには掲載できないブログだけの限定情報など、裏表織り交ぜてぶっちゃけます!

ASIAIRが一眼レフカメラに対応しました!

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一眼レフカメラとASIAIRとの接続は、市販のカメラメーカー純正PCケーブルでOK!

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一眼レフ側でM(マニュアル)モード、露出はバルブに設定する

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1.ASIAIRアプリの最新版(バージョン2.14)をネットからダウンロード。

2.一眼レフカメラとASIAIRを市販のカメラメーカー純正パソコン接続ケーブルで接続。

3.ASIAIRアプリを起動すると、メインカメラ欄に接続したカメラ機種名が表示。

4.Enterをクリックするだけで、ASIAIRのメイン画面が表示。

5.これでスマホやタブレットから一眼レフカメラでの撮影をコントロール可能に!

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カメラと接続すると、カメラ側の初期設定として必要な内容が表示される

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ASIAIRアプリからカメラのISO感度の設定や撮影データの保存場所も設定可能

6.CMOSカメラを接続したときと同じようにフォーカスモードやプレビューモードや撮影スケジュールなどを簡単に実行できる。

7.その他にASIAIRと対応赤道儀を接続し、ZWO社製CMOSカメラをオートガイド用に接続すれば、すべてWifi制御になりちょー快適な天体撮影システムになります。

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上の上写真:フォーカスモード  上の下写真:プレビューモード

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これが対応カメラ機種の一覧表です。

*オレンジ色のカメラ機種は露出時間が最長30秒まで(カメラがバルブモードをサポートしていないため)

馬頭星雲と燃える木星雲を秋葉原で撮っちゃいました!

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視界も狭く北極星が全く見えないKYOEI東京店の3階のベランダ(写真中央のビル)からオリオン座の馬頭星雲と燃える木星雲を撮影してみました。上の画像はASIAIRのスクリーンショットです。CMOSカメラASI294MC-Pro+アイダスNB1フィルター+口径72mm望遠鏡で試してみました。露出3分の1枚画像でレベル補正しただけの撮りっぱなしです。当日はシリウスやリゲルがぎらぎらとめちゃくちゃ瞬く夜空でオートガイドも安定しませんでした。

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赤道儀の極軸を合わせていない状態でも、馬頭星雲(IC434)を自動導入指示したのち、すぐにプレートソルビング機能を使って写野の中心に捕らえることが出来ました。位置解析時間もわずか1.9秒。これはとても便利な機能ですね😆

それにしても街灯の明かりに満ち溢れた秋葉原でも、ちゃんと1,500光年彼方の馬頭星雲の光が届いていることに感動しました❗️

メデューサ星雲をIDAS製NB1フィルターで撮ってみました!

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メデューサ星雲:視等級15.99等星 視直径4光年 距離1500光年

メデューサ星雲はMやNGCやICにも登録がなく、Sh2-274が天体カタログ番号になります。どーやって導入したのかというと、ASIAIRを使ってそのターゲット天体位置項目にメデューサ星雲の赤経赤緯値を直接入力しただけです。こんなに暗い惑星状星雲を簡単に写野に導入できるのはストレスフリーといえます!

撮影システムIDAS NB1フィルターASIAIRASI294MC-P+iOptron Versa108ED鏡筒(口径:108mm F6)+iOptron iEQ30Pro赤道儀

撮影情報:露出時間3分×20枚コンポジット=60分 冷却温度マイナス20℃ (StellaImage7にてダークフレーム減算、トーンカーブ調整、レベル補正、その他簡単な画像処理) 撮影地:長野県野辺山

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これは撮影中のASIAIRアプリ(スマホ)のスクリーンショット画面です。ご覧のようにアプリ上で簡易的なスクリーンストレッチ=レベル補正をするだけで撮影対象物をしっかりと確認することが出来ます。とても便利で快適です!

 

筆者いいわけ:

上のスクリーンショット画面の左上に表示されているオートガイドの赤経赤緯の波形を見ていただくと分かるのですが、撮影時はシンチレーションが荒れまくりでガイドが安定していません。春になって大気が落ち着いたらまたチャレンジしてみようと思います(笑) でもメデューサ星雲がこんなに簡単に撮影できるなんてちょっと感激です!

IDAS NB1 フィルターっておもしろい!

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いっかくじゅう座の「バラ星雲」 特殊なフィルターなのに簡単な画像処理でOK!

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IDAS製 NB1フィルター

新発売のIDAS NB1(ネビュラーブースター1)を使って輝線星雲のバラ星雲を撮影してみました。カラーバランスはさほど崩れることもなく、画像処理も簡単に施すことが出来ました。これはおススメのフィルターの1枚です!

このフィルターは星雲の主要4輝線であるHα、Hβ、OⅢ、SⅡ付近の波長域のみを透過させるナローバンド干渉フィルターです。カラーCMOSカメラとの相性も良くて、1ショットでカラー画像撮影が可能です。

撮影システム:IDAS NB1 フィルター + ASIAIR + ASI294MC-P + iOptron Versa108ED鏡筒(口径:108mm F6) + iOptron iEQ30Pro赤道儀

撮影情報:露出時間 3分×10枚コンポジット=30分 冷却温度マイナス20℃ (StellaImage7にてダークフレーム減算、トーンカーブ調整、レベル補正、その他簡単な画像処理) 撮影地:長野県野辺山

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1枚画像(ディベイヤー処理、トーンカーブ調整、レベル補正だけ)

上の画像は、たった3分露出の1枚画像です。画像処理も基本中の基本処理しかしていません。ご覧のようにこんなに写っているのです。凄くないですかぁ。。。  ちなみにASIAIRからWiFiでスマホに送られてくるリアルタイム画像が下のスクショ画像になります。つまり撮影中でも撮影画像を確認できるので安心かつ快適な撮影スタイルですね。

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撮影中のスクショ画像:この場合、3分ごとのリアルタイム画像を手元で確認OK

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筆者つぶやき:

このバラ星雲は2月6日に撮影したのですが、冬の時季の野辺山は八ヶ岳を越えてくる山岳乱気流により最悪のシンチレーションに見舞われた環境でした。おかげでオートガイダーをちゃんと実行させるのが一苦労でした。なので画像が全体的にちょっと眠い感じがしますがご愛敬ということで。。。

Quad BP フィルターでモンキー星雲を撮ってみました!

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モンキー星雲:オリオン座とふたご座の間に位置する6,400光年彼方の輝線星雲

新発売のQuad BP Filter(クワット バンド パス フィルター)を冷却CMOSカメラに装着してテスト撮影してみました。この干渉フィルターの特性は、星雲の主要な4輝線であるHα、Hβ、OⅢ、SⅡ付近の波長域のみを透過させます。

撮影システム:Quad BP Filter + ASIAIR + ASI294MC-P + Sky-Watcher EVOSTAR 72ED + iOptron CEM25

撮影情報:3分×8枚コンポジット 冷却温度マイナス20℃ (StellaImage7にてダークフレーム減算、トーンカーブ、レベル補正、その他簡単な画像処理) 撮影地:飯能市

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Quad BP Filterは主要な4輝線付近以外をカットするので、強力な公害カット効果が得られる

モンキー星雲は思っていた以上によく写り、またこのフィルターはCMOSカメラの感度特性との相性もよいのか、通常通りの簡単な画像処理で写真を仕上げることが出来ました。都市部や公害地での撮影におススメのフィルターだと思います。

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撮影した時の望遠鏡システム...スマホを使ってASIAIRで集中管理できるので便利

筆者つぶやき:大気の状態がとても悪い1月27日夜に撮影しました。飯能市といえども、天頂付近から東側は東京方面なので星空は壊滅状態 。そして冬季の気流の乱れが激しくて、オートガイドもなんとかという撮影環境でした(写真の恒星が横に伸びているのはお許しくださいませ)。ちなみに同じ鏡筒に一眼デジカメでフィルター無だと、ISO6400で露出10秒でも撮影画像は白っぽくなってしまいました。

スマホ+ASIAIR+タカハシEM11(Temma2Z)で撮影!

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東京都千代田区神田にあるKYOEI東京店オフィスのベランダから球状星団を撮影!

タカハシ赤道儀EM11でベランダ天文族をやってみました。KYOEI東京店ベランダからは、北極星が全く見えない、星空の空間が狭い、ビルやコンビニの街灯が凄まじいなど天体撮影には適していませんが、ASIAIRのPlate Solving(天体位置解析)機能をテストしてみたくてチャレンジしました!

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1.赤道儀の極軸を北極星の方向に目見当で合わせておきます。

2.ベランダから唯一見えた火星に望遠鏡を手動で向けて、スマホアプリのSkySafariでAlign(同期)をします。

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3.ASIAIRアプリに切り替えて、ここでは球状星団メシエ15を導入します。

4.赤道儀の導入駆動が終わったら、ASIAIRで1枚撮影(2秒露出&ビニング)してPlate Solvingアイコンをタップします。

5.すると撮影画像から3秒ほどで天体位置解析が行われて、画像写野の中心座標値が算出されます。Sync Mountをタップすると、その座標値が現在座標値(赤経赤緯)に取り込まれるので、メシエ15(ターゲット座標値)へ再び導入操作します。

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露出5秒のメシエ15(球状星団)…撮影したままの生スマホ画面のスクショ

このように写野の中心に撮影したい天体をかんたんに導入できました! タカハシ赤道儀(Temma2Z)で天体自動導入とPlate Solving(天体位置解析)をスマホWiFiでコントロールできる快適さには驚きました。。