<筆者コメント>
筆者の大切な星のソムリエ仲間である、青森県のK氏が撮影および画像編集した紫金山アトラス彗星写真をお借りしました。この写真を見せてもらった瞬間、筆者は乾板写真をつなげた昔懐かしい天体組み写真を一生懸命見ていた頃の記憶がよみがえりました。これを最新スマート望遠鏡SeeStarS50で撮影した画像で編集されたところに感動しました。(簡単な画像処理ソフトPaintShop Proを使用して組み写真に編集されたそうです。このアイデアにやられたと思いました。)
<K氏コメント>
アンチテイルが明るく写るということで、構図をズラしながらZWO社SeeStarS50スマート望遠鏡で撮影した複数の画像を、画像編集ソフトで単純に重ね合わせしました。恒星がきれいに重なるよう、画像の回転を行ってます。撮影は、まず彗星頭部を基準にして撮影し、その画像から伸びている尾を確認し、撮影画面上で構図をズラして尾の撮影をする、を繰り返しました。
<K氏コメント>
これまでの赤道儀では、組立てて、バランス調整や極軸調整をし、天体に望遠鏡やカメラを向けてようやく撮影できるのですが、準備に時間と手間がかかります。それに比べて Seestar S50 は、思い立ったら設置して、すぐに撮影できます。この魅力はとても大きいです。特に紫金山・アトラス彗星は、日の出前の低空や、日没後の低空など、とても短い時間との勝負が大きなポイントでした。