ネイチャーショップKYOEI東京店 星ブログ

新製品情報はもちろん、機材のテクニカルガイドや、webショップには掲載できないブログだけの限定情報など、裏表織り交ぜてぶっちゃけます!

ASIAIRでベランダ天文族 #01

M8(干潟星雲):露出1分×16枚ライブスタック撮影 ダーク補正 センサー温度27℃

ふと夏の散光星雲が観たくなって、昨日夜半過ぎに南向きの自宅ベランダに電視観望システムを設置して撮影したのが上の画像です。新宿から20kmほどの街灯あふれる撮影地、そしてたくさんの春霞のせいか、1等星のアンタレスがやっとで見える環境でした。

<極軸>

北極星が全く見えない場所でも、ASIAIRに搭載された「All-Sky Polar Align」機能を使えば、通常の「PA(ポーラーアライメント)」機能と同じように、スマホタブレットの画面を見ながら短時間で超正確に極軸を合わせることができました。これはとても便利です…特にメガネを掛けている方や老眼の方には、腰痛になるほど大変な作業の極軸合せから解放された感覚です(笑)

室内からiPadを使って、WiFi経由でベランダの電視観望システムを快適操作

<至福の時間>

ASIAIRはケーブルによるストレスがありません。例えば夏季の蚊や冬季の冷気の侵入を防げます。また快適な室内でお気に入りの音楽♪を聴きながら、じっくりと電視観望ができるのは、まさに至福の時間ではないでしょうか!

左:電視観望時のベランダ風景 右:日中の鏡筒を外した風景

<使用頻度Up>

実は何を隠そう、撮影後に次回の撮影まで赤道儀をそのままの状態で置いておけることが、ベランダ天文族で最高の幸せの瞬間を感じるひとときなのです。つまり具体的には次の撮影時には、まず鏡筒を載せて、ASIAIRと赤道儀の間のUSBケーブルおよび電源ケーブルを接続するだけだからです。ほとんど5分もかかりません。めちゃ短時間でセッティングできるので、いままでのように気合を入れて重い腰を上げることもなく、望遠鏡の使用頻度が爆上がりすること間違いないです!

M17(オメガ星雲):露出や撮影方法は上記のM8と同じ

<分かりやすい天体自動導入>

上(M17画像内)の黄色い丸印の箇所の星図マークをタップすると、天体アプリ「SkySafari」に似た電視観望や撮影に最適化された見やすい星図画面に切り替わります。その画面内には写野フレームが表示されていて、ここではそのフレームをM16(わし星雲)の位置に指で合わせるだけで、電視観望したいM16天体を導入してくれます。

1.写野フレームの大きさは、望遠鏡の焦点距離CMOSセンサーサイズから自動計算表示されます。

2.天体自動導入後はプレートソルビング機能が働き、極短時間で画面のど真ん中に狙った天体が位置調整されます。

3.撮影前から撮影範囲が明確に分かるのは、いろいろな意味で時間短縮になり快適。

 

➡望遠鏡の周りを動き回ることができない狭いベランダでは、これらの機能あってのことだと思います。そうでなければとても星空を堪能することはできないでしょう。いまこそASIAIRの機能を享受して、電視観望/撮影を楽しみましょう☆彡

撮影当夜時刻の星空 (iステラ by Astroarts)