ネイチャーショップKYOEI東京店 星ブログ

新製品情報はもちろん、機材のテクニカルガイドや、webショップには掲載できないブログだけの限定情報など、裏表織り交ぜてぶっちゃけます!

EM11+TEMMA3赤道儀を電視観望で遊びました vol.1

タカハシEM11赤道儀がWiFi仕様のTEMMA3になってとても便利にそして快適になりました。それを筆者が京浜工業地帯川崎市の知人宅の南向きベランダで検証してきました。

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タカハシEM11赤道儀をZWO社ASIAIR-PROでフルデジタル武装

結果は、大光害地+北極星の見えない場所でこんなに簡単に楽しく電視観望システムで天体を見ることが出来るんだぁというのが感想です。まずは以下のASIAIR-PRO画面のスクショを見て下さい。オリオン座とふたご座の境界線近くに位置する散光星雲のモンキー星雲がこれだけ写っています。。。極軸もしっかりと合わせていないのに。

これは高精度EM11赤道儀+天体自動導入+プレートソルビング+オートガイド+短時間露出LiveStackのなせる業と言えます。ではこの時の手順をご説明いたします。

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モンキー星雲:1分×7枚LiveStack 冷却-10℃ IDAS NB1フィルタ

1.EM11赤道儀の極軸を北極星の位置に目見当でだいたい合わせておく。

2.鏡筒をテレスコープウェスト+天頂に向ける。SkySafariアプリとTEMMA3を接続。ハンドコントローラのファンクションNo.29で天頂同期。

3.SkySafariでおうし座アルデバランを自動導入。鏡筒の向いた方向とアルデバランとのズレを三脚の脚を持っておおまかに補正。赤道儀の高度調整ネジで、アルデバランに近づくように鏡筒を上下させておおまかに補正。

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つぎに、SkySafariでみなみの魚座のフォーマルハウトを自動導入。ズレている分だけ前述のように補正作業を行い、極軸合わせ終了。
4.こんどはASIAIR-PROで撮影したい天体(この例ではモンキー星雲NGC2174)を自動導入。すると自動的にプレートソルビング機能が働いて、撮像チップの中心にNGC2174が確実に捉えられる。

5.すかさずオートガイドをスタートさせる。ちなみにEM11赤道儀の場合は、オートガイドのパラメータもすべて初期値のままですんなりキャリブレーションも完了。

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EM11赤道儀の微動精度の高さもご覧の通り。上スクショ写真で馬頭星雲を写野中心にしたい場合も、ASIAIR-PROのセンタリング機能を使うと気持ちよくあっという間に下スクショ写真のように構図を調整することが出来るのです。

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天体撮影している時の風景写真を見てください。眼視では3等星がほとんど認識できない環境でした(笑)

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タカハシEM11+TEMMA3赤道儀を手に入れると、晴れていればどこでも簡単に電視観望スタイルで天体撮影が楽しめる「WiFiデジタル赤道儀」だと確信しました。

EM11+TEMMA3赤道儀はZWO社ASIAIR-PROととても相性がいいですね!