ネイチャーショップKYOEI東京店 星ブログ

新製品情報はもちろん、機材のテクニカルガイドや、webショップには掲載できないブログだけの限定情報など、裏表織り交ぜてぶっちゃけます!

山椒は小粒でもぴりりと辛い「ZWO FF65-APO鏡筒」

写野の四隅までこんなに恒星がシャープに写るとは、さすがFF(フラットフィールド)の名に恥じない鏡筒だと筆者は感じました。「ZWO FF65-APO鏡筒」はイメージサークルが44mmで、メーカーはフラットナーレンズが不要だと。もしこの通りだと、フルサイズの画角カメラでも追加でレンズ出費が掛からないので、コストパフォーマンスが高い鏡筒ですよね。さっそくこの新鋭機の鏡筒をフルサイズ冷却CMOSカメラでテスト撮影してきました!

ハート星雲と胎児星雲(カシオペア座) 露出時間:3分×8枚=24分 ライブスタック合成

フルサイズセンサー搭載のASI2400MC-PRO冷却CMOSカメラで撮影した元Fitsデータは、縦横ピクセル(6072×4042)なのですが、ブログにアップすると1200×800に。。。そしてなるべく素画像を見ていただきたく画像処理はレベル補正およびトーンカーブ補正くらいで、スターシャープなどのフィルタ処理は掛けていません。ちなみに画像処理時間は10分くらいです。

撮影システム:FF65鏡筒 + ASI2400MC-P + ASIAIR + AM3赤道儀 + オートガイド

撮影情報

望遠鏡:FF65-APO鏡筒

CMOSカメラ:ASI2400MC-PRO冷却CMOSカメラ

撮影制御:ASIAIR-Plus 256G

赤道儀AM3赤道儀

フォーカサー:EAF(エレクトリックオートフォーカサー)

オートガイド:ASI120MM-mini + 30F4(ミニスコープ)

フィルタ:DuoBandフィルタ 2インチ

・露出時間3分×8枚 ライブスタック合成 ・ダークフレーム、フラットフレーム、バイアスフレーム処理 ・冷却温度-5℃ ・ゲイン158 ・ASIStudioプログラム内のASIFitsViewとStellaImageにて簡易画像処理 ・撮影日時:2023/10/11 1h9m ・撮影地:群馬県妙義山

・FF65鏡筒とASI2400MC-Pカメラの接続はそれらに付属のリングだけでOK ・今回はフィルタードロワーを間に使用 ・各ケーブルは鏡筒に巻き付けておくと取り回しが快適!

言い訳コーナー

撮影当夜は空全体に薄雲が張って、なかなかスカッとした星空が覗きませんでした。それでもなんとか30分くらいは星空が見えていたカシオペア座方向に位置するハート星雲と胎児星雲を狙って撮影することができました。なのでもっと透明度の高い夜ならば、もっとシャープな画像を見ていただくことができたかもしれません。

この画面はEAF(電動フォーカサー)使用時のASIAIRのオートフォーカス画面です。画面左上の”2.40”が撮影時のスターサイズになります。大気や星空の条件がとても良いと、1.2くらいまで星像が収束します。でも電視観望なら2点台でもOKかと! (筆者談)

おまけ

この写真は撮影制御アプリASIAIR画面のスクリーンショット。このように撮影中の画像や各種状況が見られるので電視撮影は楽しい!

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