ネイチャーショップKYOEI東京店 星ブログ

新製品情報はもちろん、機材のテクニカルガイドや、webショップには掲載できないブログだけの限定情報など、裏表織り交ぜてぶっちゃけます!

網状星雲をZWO社ASI2600MC-P(冷却CMOSカメラ)で撮影

ASI2600MC-PROユーザーのベルガモット(BergamotJellyBeans)さんのリポートです!

小口径55mmの望遠鏡で網状星雲を撮影。目から鱗が落ちる!

はくちょう座の網状星雲を、HαとOIIIのみ透過するデュアルバンドフィルタL-eXtremeで撮影しました。
 画像は、撮影しながら重ね合わせを行うASIairのライブスタックで仕上げています。通常は撮影した複数枚の画像を持ち帰り、PC上で現像と重ね合わせ(コンポジット)をします。
 ライブスタックの機能は電視観望で短時間露光をスタックすることで滑らかな像を獲るために使います。今回はライブスタックで得られた1枚が、天体写真に使えるのかどうかを確かめるつもりでした。1枚の露出時間は私が普通に撮影している300秒、ライブスタックにしてはかなりの長時間露出です。
 ASIairのライブスタックは、ダークやフラットを使える本格的なものです。
 撮影に使った鏡筒は、APS-Cでは周辺減光がほとんど無いVixen FL55SSです。フラットは撮らず、事前に用意したダークのみ使いました。長時間露光なのでオートガイドは必須です。

 ライブスタック時もディザリングは有効です。スタッキングは単純な加算平均のようでσクリッピングはなさそうです。ディザリングすればホットピクセルはσクリッピングで、ある程度は消せるのですがしっかりと残っていました。これはPhotoShopで消しました。

 1枚1枚の写真が均一な状態で撮影できるのであれば、仕上げた写真を見る限り十分使えそうです。これが使えるメリットは撮影終了時にはスタッキングが終わっていること、そしてスタックの効果がリアルタイムで分かることです。
 今回の撮影はHαとOIIIのみ透過するL-eXtremeを使いました。RGBの撮影と違って複雑なガスの構造が分かります。またバックの無数の星も、明るさが抑えられるので星雲が浮かび上がりました。

撮影中のiPad画面。電視撮影なのでリアルタイムに撮影状況が分かるのが楽しい!

 撮影日:2022.05.04 01:06~
 撮影地:大山町総合文化スポーツセンター
 赤道儀iOptron CEM26
 鏡筒:Vixen FL55SS + REDUCER HD 55 + FLATTENAR HD F4.3 f237mm
 カメラ:ZWO ASI2600MC Pro -10℃冷却
 フィルタ:OPTOLONG L-eXtreme
 露出:160分(300秒 × 32枚)
 オートガイド:ZWO ASI120MM mini f100mm、ディザリングあり
 撮影機材:ASIAIR PRO によるライブスタック