ネイチャーショップKYOEI東京店 星ブログ

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はくちょう座サドル付近は夏の海のサンゴ礁!

筆者の大切な星友達F氏が「夏の海のサンゴ礁写真」を送ってくれました。とても美しかったので皆さまにもお裾分けします。どうぞ夏の海の気分を満喫してくださーい★

F氏コメント:

久しぶりに撮影に出かけました。はくちょう座のサドル周辺、カラーカメラで撮影するとHαの赤一色ですが、ナローバンドで撮ると微妙な色彩の差が現れます。この写真は色彩のコントラストを上げて色鮮やかに仕上げました。まさにカラフルタウンです。
中央やや下にははくちょう座γサドル、右上にはクラゲに見えるNGC6888三日月星雲。
さながら「海の水族館」のようです。

NGC6888は三日月星雲(Crescent Nebula)って名前が付いていますが、撮影技術が上がって詳細構造が分かるようになると、どうみてもクラゲですよね。

気流も安定していてStartSizeは平均2.25(7.29”)でした。
当日はガイドもめっちゃ安定してました。星像の小ささも凄かったです。

撮影データ:
 撮影日:2024.08.07 22:35~
 撮影地:鳥取県大山町
 赤道儀ZWO AM5
 鏡筒:Vixen FL55SS + REDUCER HD 55 + FLATTENAR HD F4.3 f237mm
 カメラ:ZWO ASI2600MM Pro Gain100 0℃冷却

    フィルタ:baader Hα(6.5nm), ZWO SII(7nm), baader OIII(6.5nm)
 露出:180分 (300秒 × 12枚 SII,Hα,OIIIとも)
 オートガイド:ZWO ASI120MM mini f130mm(ディザリングあり)
 撮影機材:ASIAIR Mini
 画像処理:PixInsight(WBPP,ABE,SPCC,BXT,GHS,HDR,NXT), LuminarNEO SAO合成

 

筆者コメント:

カラー冷却CMOSカメラでもディープスカイを綺麗に撮影できるのですが、モノクロ冷却CMOSカメラでフィルターワークを駆使してSAO合成すると、ハッブル宇宙望遠鏡で撮影したような驚愕の天体写真を手にすることができます。筆者も都内の自宅ベランダからのSAO合成撮影にハマってしまいました!

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