ナローバンド(SAO合成)撮影が面白くて、ZWO社の新製品FF80-APO鏡筒でくらげ星雲を狙ってみました。この星雲は淡くて暗いので冷却CMOSカメラでの撮影に向いている天体だと思います。くらげの頭の部分のフィラメント構造がうにうにと写っているのを見ると、星雲の構造の不思議さを感じますよね! こうなるとさまざまな透過波長域および透過幅のナローバンドフィルタを使って、その写り方を試したくなります(笑)
撮影システム:
ひとつ前の星ブログと同じシステムなので以下を参照してください。
撮影情報:
・露出時間 Hα=3分×10枚 SⅡ=3分×10枚 OⅢ=3分×13枚 総露出時間=99分
・冷却温度=-10℃ ・ゲイン値=120 ・Bin=1 ・ダーク/フラットフレーム補正
・ASIAIRでWiFi制御 (Autorunモード撮影、オートガイド実行、オートフォーカス実行) ・StellaImage9にて画像処理
・撮影日 2023年10月17日 ・撮影地 長野県南佐久郡 高原
全体的に露出時間が足りないと感じました。それぞれのフィルターで2倍の枚数(露出時間)を掛けて撮影すれば、もう少しノイズが少なく淡い箇所が浮き出てくると思います。オートガイドもASIAIR任せでとても簡単にできるので、こんど試してみようかと。。
アンドロメダ銀河はやはり明るいんですね。短時間露光でも銀河の腕がよーく写ります。標高が1,500m近くもある高原は、撮影していても気持ちがいいですね☆
バランスウェイト無し赤道儀は、筆者のようなジプシー天文族には大きなメリットがあります。あの重たくて冷たい鉄の塊のウェイトを持ち運ばなくていいからです。そして望遠鏡を組立てるときに取り付けなくてもいいし、バランスを取る必要もないのが快適です。これは体験すると忘れられなくなりますよ!
(AM3赤道儀は積載重量が8kgを越えたら、別売のバランスシャフトとウェイトを取り付けて下さい。)