ZWO社のASI533MC-Proが新製品として入ってきたので、ちょっとだけご紹介したいと思います。まずASI533MC-Proの最大の特長はゼロ・アンプグロー回路を搭載しているところにあります。ゼロ・アンプグロー回路は、CMOSセンサー脇にあるサポート回路からの熱や近赤外光を防止してくれる回路で、これによって高ゲインの長時間露光でもアンプグローを気にせずに写真を撮影することができます。
筆者もアンプグローがほんとうに発生しないのか試してみました!
写真でもわかるようにASI533MC-Proにはアンプグローノイズが発生していません。
*アンプグローノイズが目立つように、画像処理は意図的に強めにかけました。
ASI533MC-Proが従来のCMOSカメラと比べて一番変わった点がセンサーの形です。先ほどのアンプグローの実験の写真でもわかる通り、ASI533MC-Proのセンサーは正方形です。あまりなじみがない正方形の写真ですが、インスタグラムにあげるにはピッタリ!
また従来のCMOSカメラにはビットレートが12Bitモードのものが多かったのに対し、ASI533MC-Proは14Bitモードで、従来のものより階調豊かで滑らかな写真を撮ることができます。さらに14Bitモードの大きさでもデータを20フレーム/秒で転送することができるのです。